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林商店 コロナ禍、洋服の“廃棄ロス”を救う プロジェクト

 実直に68年。メンズアパレルと向き合って共に成長してきたからこその想い。林商店 が一つの想いを形にした。新型コロナウイルス感染症の影響で、営業自粛となりキャンセルとなった大量の洋服の 廃棄ロス を救おうというものであり「SAVE THE CLOTHES PROJECT」と名づけられた プロジェクト を立ち上げたのだ。

“廃棄ロス” に 林商店 が示した道筋がこの プロジェクト

同社は、名古屋にあって、通販サイト「インポートセレクトショップでらでら」やリアル店舗「オクテッドナゴヤ」などを運営する。

彼らはいう。もとより、アパレル業界においては、季節の移り変わりにより売れ残った衣類が生まれて販売機会のロスが生まれやすい現状にあったのも事実。

それが課題でもあった。それがいかに深刻かは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で、世界で起きるアパレルや衣料品小売の経営破綻などを見れば、よく分かる。国内も現時点、外出自粛ムードでその機会損失の歯止めはできているとは言えない。それを見過ごしていてはアパレルにおける明るい未来を取り戻せないというわけなのだ。

だから「SAVE THE CLOTHES PROJECT」だという。

皆がハッピーに「SAVE THE CLOTHES PROJECT」

コンセプトは「洋服好きによる、洋服好きのための、洋服を廃棄ロスから救う」。専用ページを作り、林商店がネット通販で得てきた知見を持って、それを販売する機会を設けた。

ファッションアパレルは、着てもらうことで人の気持ちを盛りあげてきた。今度は着ている人たちが、作る人、売る人を盛り立てる番だ。着る人と共に、作る人とも、売る人もハッピーになろうよ。そう呼びかけているのだ。

まずはクルーネックTシャツ・VネックTシャツなど

そこでECの知見が活かされる。本来アパレルショップに並ぶはずであった大量のキャンセル品。「SAVE THE CLOTHES PROJECT」の購入ページでは、その中から林商店が選んだ商品が並んでいる。ユーザーはそのサイトで吟味して、購入することができる。

季節性を加味して、ジャガード織りのクルーネック(丸首)Tシャツ・VネックTシャツなど。ジャガード織りというのは、プリントではなく、模様を直接編み込んでつくった涼感の高級生地。生地自体が立体的になるのが特徴である。

彼らとしては、アパレルのビジネスモデルを根本的に見直す契機に繋げていきたい、と。恩返しのタイミングである。ファッションをこよなく愛する人たちが、作る人、売る人を盛り立てる番。さぁスタートだ。