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ラジオ出演:経済圏は時に思いがけない利害を生む

 77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送(毎週木曜AM11:00から)に出演します。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話すのは・・・

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 そうですね。今回は、ビジネスには色々な側面があるから利害が生まれるということで、「ひとつの施策の決断もその立場が変われば、受け止め方も全く異なる」んだなと思ったわけです。

 最近、楽天グループは「 Rakuten EXPRESS のサービスを5月末に“終了”させる」と同サービスで委託している配送企業に伝えたんですが、それが反発を招き波紋を呼んでいるんです。

 なぜこのようなことになったのか、なのです。

Rakuten EXPRESS は楽天が自前で構築した配送網です。昨今のネット通販の拡大により、急激に物流の重要さが説かれ、同社は自前の配送網の必要性を語るようになったわけです。

Rakuten EXPRESSを展開するにあたっては、全国への配達をフォローするべく、地場の配送企業に依頼し、連携するなどしてそのサービス向上に努めていたわけなのですが、状況が変わったんです。

 それは7月に日本郵便との合弁会社「JP楽天ロジスティクス」を設立するからです。だから上記のような決断に至るわけで、楽天グループは自然な流れで、アナウンスをした。そこに一部の委託企業は強く反発を示したというのです。

 で、確かにこれはそこに対して投資をしていたら梯子を外されて、「ふざけるな!」ってなるのもわかるなあと思ったんですけど、物流会社の人に聞いたんです。そんなに既存のリソースを使っていたから、そんなに変わらないという気もしますと。

 だとしたら、何が問題なんだろう?と思った時に、「むしろ、こうなっている要因には、これまでの仕事がなくなることによる「売上減」についてではないかと思います。その仕事を日本郵便も取りに来てたと思いますから…」と続けたんですよね。それを聞いて、ハッとした。

そうか。そこまで配送企業は莫大な投資をしていないかもしれない。けれど、それよりむしろ自分たちの今までの仕事が、「資本の力で日本郵便にとられていく」ことが面白くないのかと。日本郵便も生き残りをかけた勝負だけにやむを得ないが、それだけに楽天サイドの配慮は必要だったろうと。

 なのに、近々に打ち切りまーすなんて言われたら、反発が起きますよね。だから、プラットフォーマーは大きくなるほど、様々な業種、業態、企業に利害が生まれやすくなるので、その辺の配慮が大事だなのだな、と思われたという話です。

 もう一つは、noteという媒体の話で、最近、ネットショップの人たちとかからも相談をよく受けるんです。要は、ブログのような長く文章を書くプラットフォームで、こぞって皆、経営者とかが使っているんで、なぜ、これを使うんだろうと思っていたんですけど、ここに時代の流れを感じたという話です。

 そもそも、このプラットフォームの魅力って何ですか。ってnoteプロデューサーの徳力さんって方に聞いたら、記事スタイルなんですと。元々、紙媒体がなくなっていく中で、編集者たちがそれに変わる媒体として、これを使ってもらおうという趣旨から始まっているらしい。

 言われてみれば、日記のように事実を伝えるわけでもなく、論説文的なもので、適宜、画像や音楽などを自由に、入れて、編集することに重きを置いているから、自らのメッセージを伝えやすいわけです。そこに加えて、その収益もアクセスではなく、その内容に対してお金が課金されるような形にしているんで、広告もない。そのフラットさも加味して、皆、使うのだろうと。

 で、なぜ、時代の要請なの?という話ですが、今の人たちって、嘘偽りない情報を求めているんですよね。それは情報として確か、とか客観性みたいな意味での嘘偽りではなくて、自分の気持ちに嘘偽りがないという意味で、なんです。

 かつては広告で少しぐらい大袈裟なものが関心を集めましたが、むしろそれを嫌悪する傾向すらあって、そこには若干の嘘が入るから。その意味で、企業が何を本当は考えているのかの発信が大事な時代になってきて、その要請に応えるごとく、ちょうどnoteが存在しているので、ある意味、企業HPの役目を果たすような形で、メッセージを発信しているんだなと。 

 noteを使う云々は抜きにして、企業なり人なりが、真に胸の内を正直に話すことが、実はヒットにつながるというのが今の時代だなと思ったわけです。


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77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」この番組は、「エーデルワイスファーム」野崎創さんの司会によるもので、北海道を中心としたものですが、全国どこでも聞くことができます(PCの場合、Flashプレイヤーが必要です)。野崎さんは、「メディアは身近なものになったんですよ。 だからこそ、発信力がある人が中身あることを継続してやれるかどうか。 そういったお話を一緒にぜひ作りましょう。」と声をかけてくれて、僕の「アナザーエディション」というコーナーが始まりました。許される限り、隔週で出演してます。

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