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アダビト、資金調達を実施

 アダビトはレアゾン・ホールディングス、三菱UFJキャピタル株式会社、90s、WONDERTAINER FUND、F Venturesを引受先とした資⾦調達を実施した。

キャラクタープロデュースの新しい風

1.新しい手法でファンを惹きつける

アダビトは目下、キャラクターのプロデュース並びに版権管理に関して手がけている真っ最中。中でも、その事業を始めて一年半ほどで、彼らが手掛ける「あさみみちゃん」は、TikTokでマスコットキャラにおけるフォロワー数でナンバーワンとなるなど、話題を集めている。

関連記事:あさみみちゃん TikTok 180万人フォロワー 達成で マスコットキャラNO.1に 今の時代の気持ちに寄り添う

2.キャラクタータレント事務所の発想

特に、キャラクタータレント事務所「Simple Side Mascots(シンプルサイドマスコッツ)(以下、サイマス)」という考え方を用いていて、資金調達はその部分と直結している。なかなか、この発想自体が今までに見られないものだけど、芸能事務所のようにして、育てていく全く違ったキャラクター運用のあり方が面白い。

独特の運営方針が今の時代の理にかなっているのは、代表の後藤さんの話を聞いて思ったことだ。詳しくは、こちらを見てもらえるとわかると思う。

関連記事:そのキャラを応援したいのには理由がある TikTokで成功を掴みつつあるアダビトの話

それを受けて、今回の資金調達は、そんなキャラクタータレント事務所「サイマス」の所属タレントのさらなる創出、各タレントのライセンシング展開に向けた採用を強化するということになるわけだ。こういう形でキャラクター関連企業が資金調達を受けるという事自体も珍しく、だから興味深い。

資金調達を受けて前進

1.大枠は・・・

具体的な中身について下記の部分についても明らかにしている。「あさみみちゃん」を筆頭に全国や世界へのグッズ展開、ライセンシングによる商品化、イベント展開、出版・アニメーションコラボ、プロモーションへの抜擢などを控えているとか。

また、同事務所には他にも「困りザウルス」「親子イルカ」といったマスコットキャラが所属。それぞれ特有の価値観を守ってくれている。そこでそれら多様性を持たせて、複数のタレントキャラクターの展開を強化するとしている。

2.「5つ」の視点

①IPライセンス展開

  • 自社企画によるグッズの企画、自社ECでの販売
  • プライズ商品化による全国のゲームセンター、商業施設への展開
  • 商業施設・店舗へのグッズ展開 / 新グッズの販売

②各種店舗様とのイベント

  • 都内、各種都市圏での商業施設イベントの実施
  • 期間限定でのキャラバンイベントの開催

③出版・放送等のメディアミックス

  • 全国書店でのオフィシャルブックの販売
  • マスメディアでのキャラクター起用 / コラボ

④各種PRのタレント起用・コラボ

  • クライアント様商品・サービスPRへのタレント起用
  • インフルエンサー様とのコラボレーション企画

⑤サイマス所属キャラクターの新たな創出 / 育成 / 展開

  • 当事務所所属キャラクターの企画
  • 第1号となる「あさみみちゃん」と同様のキャラクターライセンシング、グッズ展開

3.投資家が期待するのは新規性と世界

投資家の声から感じるのはまずその新規性。「「あさみみちゃん」を皮切りに同領域での新たなモデル構築を目指しており、アダビト社及びサイマス在籍のキャラクターの今後の更なる成長を大いに楽しみ」(レアゾン・ホールディングス)。その他、「キャラクター創出を通じて「明日の楽しみをつくる」理念に共感」(三菱UFJキャピタル)といった具合。その新しき展望に期待しているものと思われる。

そしてもう一つは、世界的な視野。「世界中の人々があさみみちゃんの動画にコメントしているのを見て、世界的なIPを最速で量産できると確信した」(90s )という声がそれだ。世界に向けて、新たな日本のキャラクター像を植え付けられるかが勝負ということになるだろう。