アマゾン2024年第2四半期決算：AWS成長とAI技術の進展

2024年8月1日、アマゾン（Amazon.com, Inc.）は、2024年第2四半期（2024年6月30日終了）の財務結果を発表しました。本資料は、その詳細な分析を提供し、主要な業績指標とハイライトをまとめたものです。

主要な業績指標

総売上高

アマゾンの第2四半期の総売上高は、前年同期比10%増の1480億ドルに達しました。為替レートの影響を除くと、売上高の増加率は11%でした。北米セグメントの売上高は90億ドルで、前年同期比9%増加し、国際セグメントの売上高は7%増の31.7億ドル、AWS（アマゾン・ウェブ・サービス）セグメントの売上高は19%増の26.3億ドルでした。

営業利益

第2四半期の営業利益は14.7億ドルで、前年同期の7.7億ドルから大幅に増加しました。北米セグメントの営業利益は5.1億ドル、国際セグメントの営業利益は0.3億ドル、AWSセグメントの営業利益は9.3億ドルとなりました。

純利益

第2四半期の純利益は13.5億ドルで、前年同期の6.7億ドルから大幅に増加しました。一株当たり利益（EPS）は1.26ドルで、前年同期の0.65ドルから改善されました。

キャッシュフロー

営業キャッシュフロー

過去12ヶ月の営業キャッシュフローは1080億ドルで、前年同期の618億ドルから75%増加しました。自由キャッシュフローは53億ドルで、前年同期の7.9億ドルから大幅に増加しました。

CEOのコメント

アマゾンの社長兼CEOであるアンディ・ジャシー氏は、「AWSの成長が再加速していることは特に顕著です。企業がインフラを近代化し、クラウドへ移行する中で、新しい生成AIの機会を活用するために、AWSが引き続き顧客の第一選択肢となっています」と述べています。

主要なハイライト

1. **プライムデー**：アマゾンは、第10回プライムデーを開催し、過去最大のショッピングイベントとなりました。
2. **迅速な配送**：年初からプライム会員への配送速度が史上最速となりました。
3. **商品選択の拡大**：Aéropostale、Bumble and bumble、Kiehl’sなどのブランドが新たに追加されました。
4. **新しいAI機能**：ショッピングアシスタントRufusやAmazon MusicのプレイリストジェネレーターMaestroなど、複数のAI機能が導入されました。
5. **グローバル展開**：アマゾンのストアビジネスが南アフリカで開始され、即日・翌日配送が提供されました。

財務ガイダンス

アマゾンは、第3四半期の売上高を1540億ドルから1585億ドル、前年同期比で8%から11%の増加を見込んでいます。営業利益は115億ドルから150億ドルの範囲と予測しています。

財務諸表の詳細

連結貸借対照表

2024年6月30日時点での総資産は5548.18億ドルで、現金および現金同等物は711.78億ドルでした。総負債は3233.71億ドルで、株主資本は2364.47億ドルとなりました。

連結損益計算書

第2四半期の総売上高は1479.77億ドル、営業利益は146.72億ドルでした。純利益は134.85億ドルで、一株当たり利益（EPS）は1.26ドルでした。

セグメント情報

– **北米セグメント**：売上高は90.03億ドルで、前年同期比9%増加。営業利益は5.065億ドル。
– **国際セグメント**：売上高は31.663億ドルで、前年同期比7%増加。営業利益は0.273億ドル。
– **AWSセグメント**：売上高は26.281億ドルで、前年同期比19%増加。営業利益は9.334億ドル。

今後の展望

アマゾンは、引き続きAWSの成長と新たな技術の導入に注力しています。特に、生成AI技術の進展が期待されており、企業のクラウド移行を支援するための様々なサービスが提供されています。