ヤマト運輸とブレスト!感動をもたらす配送ってなんだろう?
・どうやって感動を生み出せるのか?
僕が思い描いたのは、今までにないECのあり方なんです。スマホやPCでポチポチやって買っていく。ただそれだけではないeコマース(敢えてこういう言い方をさせてもらう)の使い道があるような気がしています。
それで、先日、改めて、ヤマト運輸の本社でブレーンストーミングを行ったのです。出てきてくれたのは、同社の中西さん、重光さんです。
きっかけは、先日の「チームメイト」オフ会で、ライブコマースを通じて買ってくれたお客様の反応です。 前回も書かせてもらったけど、当日19時締め切りで翌日8時くらいには届いたという現実なんです。
これってなぜそれをリアリティを持って受け止めてもらえたかというと、やっぱりライブコマースだからだと思うんです。買ってくれたのがアイドルのファンということもあり、尚更気づきがあります。というのも、あの日のライブコマースを音楽のライブ感覚で楽しんだに違いありません。
だから、その数時間後に届くのは、ライブ配信と配送がセットに繋がっていて、その感動をより大きなものにしています。
つまり、それはもはやECでありながらECではない世界線だと思いませんか。
・今こそ問われる物流などインフラ柄の姿勢
中西さんは「いうほど、ライブコマースって日本ではブレイクしていないですよね」と言って、その意味での可能性を彼は指摘していました。
彼はヤマト運輸の視点でできることを述べていますが、それはヤマト運輸だけでは乗り越えられない壁。他を俯瞰してこそ得られることだから、今回、いろんなところが巻き込んで得られた気づきは大きかったというわけです。
それを踏まえて、もう少し、踏み込むことで、皆さんとECの新しい世界を見ることができるのではないか、そういう大きな問いを僕に投げかけてくれました。
そもそも、これまで、こういう風にライブコマースを使う人はいなかったし、やり方次第では、ECの新しい世界が見える気がしますよね。
偶然ながら、ライブコマースは、通常のECよりもリアルにお客様と接している感じに近い。だからこそ、その購入と受け取り前後のお客様の時間をファンタジーにクリエイトしやすいんだと思います。
・感動のスイッチをどう作り出すか
おそらく、ここが重要じゃないかなと。販売する事業者は時間をクリエイトすることで、実は商品価値を上げられるのではないかなと。
そうなると、早さだけが価値ではなくなるわけですよ。例えば、日曜にイベントがあって、金曜の配信でTシャツ売って、土曜にみんな届いて、それを着て日曜に全員集合!という具合です。イベントに集合までがワンセットになっていたら、例えば、これもECを使っているけど、感覚としてはECの印象がないですよね。
これこそが真のオムニチャネルなんじゃないかなと。
そう考えると、こんなことできませんか?と中西さん。今回、アイドルさんを使ったけど、曜日ごとアイドルを変えて、毎日、違う店舗でライブコマースをしてみたら。それぞれどのアイドルが一番、売り上げるだろうか。
・だから皆さんに問いかけたい
そんなことをやってみると、ECは物売りではなく、エンターテイメントになりますよね。それはライブコマースのポテンシャルを生かして、ECの価値を最大化させているわけです。
そういう視点で、また、ちょっとイベントをやってみませんか?そう熱っぽく語ります。
どんな商品で、どう演出すれば、今回のように商品を買っていただいたあとで、感動になるか。その答えはまだわかりませんが、そこ、一緒に考えてみませんか。
届いたことがそのまま、何かしらの次の感動のきっかけになっていたとしたら、もはや、それは商品単体の金額で勝負しなくなって、それこそ、究極の2024年問題への対応策のような気がします。
中西さん、重光さんも言ってくれましたが、前回、チームメイト・オフ会に関わってくれた全ての人とであれば、あれだけの挑戦ができた。だから、さらにハードルを上げて、そういうチャレンジもできるのではないか?
そういうことでこのブレストが行われ、未来に対しての議論がなされました。ECはどのみち、頭打ちになるからこそ、僕らが追いかけるべきは、そういうECの世界なのかもしれない。
そう思って、この話題をこのメルマガにあげさせてもらいました。その点をみなさんと、近々一緒に考えられたら、と思っています。