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この夏を制するのはどの商品?「楽天市場/2024年夏のトレンド予測」

「辛っ!」異国情緒があふれるメニューで、 スパイスの効いた料理を口にして、世界との関係性の近さを実感させる。数々並ぶその商品群は全て、楽天市場で購入できるもので、「2024年夏のトレンド予測」というテーマで選ばれたものである。まさに、そのボーダレスの世の中を感じさせるメニューは今年のトレンドに相当するらしい。

2024夏、大きく三つの傾向

 彼らがこの夏の傾向として挙げたのが、この三つ。

1)酷暑おでかけ新定番

2)節約ホビー飯家電

3)ガチ世界グルメ

 僕が食べたその料理は、3)のトレンドに相当するらしい。

 冒頭、説明した「辛っ!」その正体は、ヤマモリの「タイカレー プリック」だと思う。ここで初めて知ったけど、タイ語で「プリック」は唐辛子を意味する。そこに胡椒を意味する「プリックタイ」で味付けをして、鶏肉、こぶみかんの葉などを入れている。

 それにこちら。ピエロギというらしい。

 ポーランドの伝統料理らしく、柔らかくしっとりしていて、口当たりがまろやか。

 例えば、こちらもブルゴーニュの郷土料理で、「エスカルゴ・ア・ラ・ブルギニヨン」。見た目から、好奇心がそそられるし、口に入れると、海の香りがバター風味で包みこまれており、濃厚な味わいを演出している。

消費と気持ちは連動している

 思えば、最近、いろいろ取材をしていると、新しい商業施設で、こういう料理がよく見受けられる。そういうニーズがあるのだろうかと、考えていたら、この日、説明に立った牛島 寿々佳さんは、こう語った。

 楽天市場では、世界各国のお取り寄せ食品の流通額が、約3.3倍。シンガポール料理に至っては、約14.2倍だとか。

 なぜだろうと思うと、背景として、海外旅行にいく人が減っていることが挙げられると牛島さん。円安の影響もあって、家計に余裕がない、休みが取れないなどの理由から、行きたいけどいけない状況が続いている。せめて、ネット通販でそれを取り寄せるということのようであり、これは一つの傾向だと思った。

なおも続く節約思考

 それ以外で言うと、今の話にも直結するけど、9割以上が節約をしながら、生活をしている。

だからこそ、ホビー家電を購入する。例えば、消費者の声として、こんな具合。「豆乳が好きで、毎日、パック2本を飲んでいたけど、自動調理ポットで作ればいいじゃないか」と。

 そして、もう一つトレンド要素として挙げていたのが、猛暑。昨年が、観測史上最も暑かったようだが、今年はそれに匹敵すると気象庁も警戒している。

 ここに時代背景が反映されているのは、一位に日傘がある。別に以前からそれは存在していたものだが、彼ら曰く、その購入者に、男性がちらほら、混じり始めているのが今の特徴。ここは企業努力なのかもしれないが、より利用シーンを細分化して、ここの使われ方にあわわせて、商品を提案しているのも今の時代を象徴する動きである。

猛暑対策も定着し多種多様な切り口で

 だから、こんな具合。ランドセルの後ろが冷感仕様になっているではないか。

 ある意味、ネット通販が浸透し、商品に広がりが出た分、その売上を通してその時代の傾向を顕著に映し出しており、実に面白い。

 先ほど、商業施設の話もしたけど、世の中の傾向と売れていく商品には近い関係性がある。ボーダレスでありながら、国外から出るのを敬遠して、節約思考。まさにそれが、この2024年の夏のトレンドを考える上では大事なことかもしれない。

 どうか、猛暑グッズにも目を向けながら、その個々の生活シーンに合わせて、熱中症に負けることなく、この夏を乗り切ろう。