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楽天 “by R”で ブランド 支援 楽天市場魂をファッションに

ファッションショー

 以前、 楽天 の代表取締役会長 兼 社長 三木谷浩史さんが、ファッションに力を入れる旨、明らかにした時、その魂は「楽天市場」に宿ると思った。言うなれば、“エンパワーメント”。ネット通販で、地域の商店に活力を与えてきたように、ファッションにも活力を。楽天株式会社は、日本発のファッション ブランド を 支援 するプロジェクト「 by R (読み方:バイアール)」を立ち上げた。

楽天 が by R で ブランド 支援 する意図は

 「by R」は、楽天が日本発のブランドを支援することで、才能ある若手デザイナーの活躍の場を広げ、日本のデザイナーズファッションを世界に発信することを目的とするプロジェクトである。

  一見すると、楽天は、ファッションのイメージがないけれど、昨年、2019年8月に一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構と、ファッションの祭典「TOKYO Fashion Week」における冠スポンサー契約を締結。「Rakuten Fashion Week TOKYO」の開催を通じて、ファッション業界の活性化させるべく意気込んでいた。

 そこで、冒頭話した通り、三木谷さんが話していたのが、この祭典が、日本発のファッションブランドを世界に発信する機会にしたいということ。「by R」は、その考えを具現化したプロジェクトということになる。

by R はファッションショーの支援から

 「Rakuten Fashion Week TOKYO」が、2020年10月12日(月)から10月17日(土)に開催されることを受け、それに呼応する形で「by R」が立ち上がる。会期に合わせて、世界に向けて発信している日本生まれのファッションブランド「doublet(ダブレット)」および「FACETASM(ファセッタズム)」のファッションショーの開催を支援するというわけだ。

 これらのファッションショーにおいて、楽天は企画および実行を支援する他、「Rakuten Fashion」において両ブランドのファッションショーの映像を配信することで、その活性化に寄与する。ファッションショー開催の日時は、「doublet」が10月12日(月)、「FACETASM」が10月16日(金)である。配信映像は、ファッション業界関係者に限らず、誰でも閲覧可能とし、ブランドのさらなる認知向上に貢献することを目指すのだという。

「doublet」

 ファッションブランド「doublet」は井野 将之氏がデザイナーを務めており、見慣れた物を「違和感のある日常着」に変化させる、生活にアクセントをもたらすデザインで話題。「LVMH Prize 2018」では、アジア人初のグランプリを獲得し、2020年1月にパリでブランド初のランウェイ形式でインスタレーションを披露した。

 井野 将之氏は「『TOKYO Fashion Week』に参加するのは3年半ぶりになります。7月のパリのデジタルファッションウィークで新作を発表しているのですが、僕らだけでは出来ないことを『by R』の枠組みの中で、また違う見え方で発表したいと思っています。」と語る。

「FACETASM」

 一方、「FACETASM」 はデザイナーの落合 宏理氏が手掛け、このブランド名は「facet」の造語。宝石の切り子面や物事の様々な面を意味しており、つまり、視点を変えれば、違った顔つきが見えてくる、というわけだ。一側面ではなく、様々な角度から物事を見ようとする姿勢で、気づきを与える。

 落合 宏理氏も「ここ数年間、ミラノやパリで戦ってきましたが、価値観や環境が変わってしまった今年、6年ぶりに東京でショーを行う事に意味を感じています。僕らが経験してきた時間や想いを、強いクリエーションとして注ぎ込んでまいります」とコメントを寄せており、意気軒昂。

 昨年、「Rakuten Fashion Week TOKYO」のレセプションパーティの際にも、ビームスの設楽洋さんが、「最近、日本発信のファッションブランドを耳にしなくなりつつあって、寂しい。こういう機会を通して、世界へ羽ばたくブランドが出ていくのを歓迎したい」と話していた。

BEAMS設楽社長
BEAMS設楽社長も、ファッション復活を期待する

 楽天には冒頭話した通り、ファッションのイメージは強くはないけれど、楽天市場というプラットフォームを通じて、日本全国の商店に光を与えてきたという自負があって、その背景を胸に、ファッションにも活気をと考えるわけである。

 昨年のそのタイミングというのは、奇しくもZOZOがZホールディングスの子会社化を発表したその時である。まさに、このタイミングで、ファッションは転換期を迎えたように思う。

 単純にファッションも斬新さだけではなく、経済圏を持つデジタルのプラットフォームなどと連携しながら、マーケティング力を駆使して、いかにして生産性の高いビジネスにシフトして行かざるを得ない流れになりつつあるように思った。

 その節目を通して、いかにお客様を驚かせるファッションとは何かを考えたい。いずれにせよ、まだ知られることのない可能性のあるブランドに光が当たり、誇れる日本のブランドが出ていくことを期待したい。それこそ、新型コロナウイルス感染症で、商店街を結果的に、ネットという活路を導き出して、明るい方向へと導いているように、by R がファッションブランドの希望の光となることを祈りたい。

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