楽天 Rakuten Fashion Luxury 創設 LVMH “Marc Jacobs”も

　以前、決算発表の中で、楽天の代表取締役会長 兼 社長 三木谷浩史さんが「こんな著名なブランドからも楽天のプラットフォームに名を連ねるのか」と興奮気味に話していたのが記憶に新しい。遂に全貌が明らかに。楽天 株式会社は「Rakuten Fashion」内で「 Rakuten Fashion Luxury 」を本日開設し、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドを商品を取り扱うと発表。その中には LVMH グループ傘下の「 Marc Jacobs 」、「FRED」および「KENZO」の名も連ねている。

楽天 「 Rakuten Fashion Luxury 」LVMH も参加 Marc Jacobs も

Rakuten Fashion Luxuryは、これまでの楽天のクリムゾンレッドのイメージを無くして、ハイソサエティでモダンな「シンプルさ」なデザインを追求している。白を基調としたデザインを採用して、通常の「楽天市場」とは一線を画していて、イメージが一新された。

サイト内では、参加ブランドのショップにおける取り扱い商品のラインアップを紹介するほか、新規参加ブランドショップや「Rakuten Fashion Luxury」におけるイベント開催情報など、幅広いジャンルのコンテンツを用意して、これら魅力を発信するプラットフォームとしての役割を担う。

プラットフォームとしての気概を持って

一見すると、楽天とファッションには接点が薄いようにも思える。しかし、そこにあるのは、プラットフォーマーとしての気概だ。小さな地元のお店が日本中に知れ渡り、ビジネスチャンスを得て、コロナ禍にすら負けない土壌を作った彼らだからこそ、プラットフォームとしての自信があるのだろう。

特に、ここ最近になって、楽天は、日本から世界へと羽ばたくファッションブランドを支援の色合いを鮮明にしており、また、ワールドワイドに世界に名だたるファッションとしてのプラットフォームを目指す姿勢を打ち出し、参加ブランドをみるに、ここもまた、その拠点の一つと言って良い。

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　昨年からイメージを一新させた「Rakuten Fashion」においても、これらラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドの商品を含む、より広範なファッション関連商品の買い物を楽しむことで、また、活性化に導く事ができるだろう。

大事なのは外側ではなく、中身

ただ、一つ言える事があるとしたら、赤を黒にしただけでは何も変わらない。大事なのは、世界観、カラーとともに、その中身にある魂である。

優れたブランドには魂があって、だから、そこには根強いファンもいる。多様性を受け入れ、各々が色々な形で、接点を持ち、ブランドの価値を訴求していく時代である。それを貫く場所であって欲しい。

「楽天市場」には愛嬌溢れる店長と、人間味溢れる商店街の空気が魅力であり、そうした安定感を失わないで欲しい。また、その一方で、「Rakuten Fashion」は、感度高くセンスを持った先進的なデザインが尊重され、人々の気持ちを触発させて、既成概念を打破し、羽ばたく可能性の後押しをする、挑戦の場であって欲しいと願う。

今日はこの辺で。