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Amazon、「Transparencyプログラム」を日本で開始——偽造品撲滅への新たな一手

2020年10月1日、Amazonは偽造品の撲滅を目指す長期的な取り組みとして、「Transparencyプログラム」を日本で開始しました。これにより、Amazonが商品を販売する世界10カ国すべてで利用可能となったことになります。

偽造品対策の背景と既存施策

Project Zeroの取り組み

Amazonでは以前から、「Project Zero」という独自の自動保護機能により、偽造品を検知・排除する取り組みを進めてきました。具体的には、世界中のAmazonサイトで日々更新される50億件超の出品情報を自動スキャンし、偽造品の疑いがある商品を事前に検知しています。

このProject Zeroには以下のような主な機能があります。

  • 自動保護機能: 出品情報を自動的にスキャンし、疑わしい商品を検出。
  • 直接削除機能: ブランドオーナーがAmazonのサイト上から偽造品を直接削除できる。

Transparencyプログラムとは

1つ1つの商品に固有コードを付与

今回新たに始まった「Transparencyプログラム」は、製造されるすべての商品にユニーク(固有)のシリアルコードを付与する仕組みです。ブランドオーナーは自社商品を製造する時点で、ユニットごとに異なるコードを発行します。

Amazonによる事前チェック

ブランドオーナーが発行した固有のコードを、Amazonが出品時にスキャン・チェックすることで、偽造品が登録される前に排除することを目指しています。

  • • コードを使って真贋を判定。
  • • 不正な出品を販売前に阻止する。

この仕組みにより、正規品のみを確実に消費者へ届けることが可能となります。

消費者側のメリット

Transparencyプログラムのもう一つの特徴は、購入した商品が正規品かどうかを消費者自身が簡単に確認できることです。

  • • 商品に付与されているコードをスマートフォンのアプリでスキャン。
  • • 購入場所を問わず、本物かどうかをすぐにチェック可能。

これにより、ネット通販における安心・安全の担保が大きく前進すると期待されています。

成果と今後の展望

現時点で、世界各国の1万以上のブランドオーナーがTransparencyプログラムに登録しており、すでに50万点以上の偽造品が疑いの段階で出品阻止されています。ネット通販が急拡大するなか、消費者が安心して買い物できる環境を整えることは非常に重要です。

Amazonは、Project ZeroとTransparencyプログラムを組み合わせることで、さらなる偽造品の撲滅を目指すとともに、正規品を常に安心して購入できるプラットフォームを提供していく方針を示しています。

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