1. HOME
  2. event
  3. 石郷学の「Another Edition」
  4. ラジオ出演:商業施設が商店街化?/コマースは新たなフェーズ

ラジオ出演:商業施設が商店街化?/コマースは新たなフェーズ

 77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送(毎週木曜AM11:00から)に出演します。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話すのは・・・

——————–

・ヤマトの発想の転換

 一つ目は、先日、カメイドクロックという商業施設があってそこに招待されたので、色々お話を聞いてきたのですが、企業の新しい視点というのが色々垣間見れました。

 何気なく、インフォメーションをみていたのですが、これが変わっているんですよ。よくよく聞いたら、それを運営しているのがヤマト運輸なんです。ヤマト運輸のインフォメーションではないんです。商業施設そのもののインフォメーションカウンターをヤマト運輸が運営しているから、面白い!と思ったわけです。

 このインフォメーションの裏には冷蔵まで倉庫を抱えているから、ここまで遊びにきて、ここで配送して、また手ぶらで遊べるという、オーソドックスな使い方ができますよね。

 ただ、僕が面白いと思ったのはそこではなくて、インフォメーションの価値を変えちゃったところなんです。

 もしインフォメーションの目的をインフォメーションだけにとどめていたら、悩みを解決してそこで満足してしまうわけです。でも、その情報って捨てるにはあまりに勿体無い。

 だから、ヤマト運輸は考えたんでしょう。自らやることで、そこに集まってくる地元住民のあらゆる悩みをデータとして蓄積して、新しいサービスに繋げようとした瞬間、この場所が違った価値を持つわけで、だったら、うちがやったらいいじゃないかと。

・商業施設の商店街化

 こうやって既存の価値を、どうやって別の価値に変えていけるか、というのは大事で、商業施設は地元密着の商店街化するんだろうなと思いました。

 そこの雑貨屋さんと話していて、そのお店は原宿に旗艦店があったそうで、それがコロナ禍でクローズしてしまったと。

 やっぱり、路面店に来てくれる為には、そのお店自体の訴求力もないといけないですから、こういう地元密着で、各地に商業施設ができて、その住民が集まる環境を作ってくれるのはありがたいと話していたんです。

 そう考えると、商業施設もこれからは、名だたる有名ブランドだけを入れて資本力、集客力で勝負するのではなく、商店街化させて、マスで発信するのではなく、寧ろ足元の住民主体が発信して、その拡散力をフックに成長していく時代に入ったなと思うんです。

関連記事:カメイドクロック 亀戸に新たな時を刻む 商業施設が地元と一体化する意味

・大きく市場を見たら見えない商品

 二つ目は、先日、Zホールディングスの決算発表の話を聞いていて、個人的な印象ですが、そろそろECの伸びに限界もありそうだなという話です。2022年度には500億円から700億円程度の投資をするといっていて、コマース領域はそのうちの50%と言っているんですよね

 ただ、その中身はというと、LINEとの連携でソーシャルコマースであるとか、関連会社を使ったクイックコマースという話を強調していて、ある意味、楽天とかがやっていないところに投資しています。ただ、逆に言えば、今ひとつ、この規模の企業レベルとしてはダイナミックに伸びそうなマーケットという気配がしないのも実感としてあります。

 寧ろ、Zホールディングスはまずは、ここまでのeコマース自体よりその伸びに対して、最大化させる方向へと向かっていて、その証拠にYahoo!アカウントとPayPayが連携しているのに加えて、そこに新しくLINEも連携させることを表明。ポイントもTポイントをやめて、PayPayポイントの付加価値をつけるように変えていく考えを明らかにしています。

 これって、今、リアル系の店舗が軒並み業績を伸ばしていることと、呼応しているような気がしているんですよね。

 そう考えると、既存のネットショップなどは今の状況が続くと見ない方がよく、維持または、下がることを意識して、時代的にはソーシャルなお客様との関係を模索しながら、独自に価値を広げていくことで、お客様を深掘りしていくことが大事なのではないかと思っています。ここから、これまでの二年間くらい、お客様を「育ててきた」ところと、そうではないところの明暗がくっきりするように思うんです。

関連記事:Zホールディングスで“コマース”が将来、要になる理由 2021年度通期決算で想う

——————–

77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」この番組は、「エーデルワイスファーム」野崎創さんの司会によるもので、北海道を中心としたものですが、全国どこでも聞くことができます(PCの場合、Flashプレイヤーが必要です)。野崎さんは、「メディアは身近なものになったんですよ。 だからこそ、発信力がある人が中身あることを継続してやれるかどうか。 そういったお話を一緒にぜひ作りましょう。」と声をかけてくれて、僕の「アナザーエディション」というコーナーが始まりました。許される限り、隔週で出演してます。

■【スマホアプリの「リスラジ」から「選局」→「776FM FMドラマシティ wonder storage」で選ぶ 】

■【ウェブサイト(http://listenradio.jp)から「全国のラジオ局→北海道→radio TXT fm dramacity」で選ぶ】