キユーピーの新D2Cプラットフォーム「Qummy®(キユーミー)」―チームラボによるECサイト構築で実現する、“野菜のある食卓”体験―
1. プロジェクト概要
キユーピーは、自社の知見とグループの技術を生かして、D2C(Direct to Consumer)プラットフォームとして「Qummy®(キユーミー)」を立ち上げました。
このECサイトの構築では、チームラボが企画、UI/UX設計、デザイン、開発、さらにサービスの運用設計までトータルに担当。レコメンドシステムやコンテンツ管理システムなど、チームラボが独自開発するパッケージ群を導入することで、フロントエンドからバックエンドまで一貫した設計・管理・運用を可能にしています。
2. 「Qummy®」のコンセプトと特徴
2-1. “あなたとつくる、野菜のある食卓。”
キユーピーが長年にわたり培ってきた商品開発力やレシピ提案力を活用し、バラエティ豊かな野菜料理を楽しむための商品と情報を届けるのが「Qummy®」の狙いです。
「あなたとつくる、野菜のある食卓。」を掲げ、食卓の幸せや豊かさを高めるための新たなコミュニケーションと体験を提供します。
2-2. メーカーならではの肝入りD2C
キユーピーの強みである“おいしさの研究開発”と“レシピ提案力”を最大限に活かし、お客さまが抱えるさまざまな食の悩みに寄り添うサービスを展開。メーカーだからこそ提案できる、信頼性の高い情報やアイデアを提供することを目指しています。
3. ECサイトの主な機能・特長
3-1. 個々の食生活に寄り添うパーソナライズ
単に商品を販売するだけのECサイトではなく、お客さま一人ひとりの食の好みや悩みに応じた提案を行います。
• カスタマイズ機能
お客さま自身で組み合わせてサラダを作れる機能を用意。好みに合った野菜やドレッシングを選ぶことで、自分だけの一品を楽しめるように設計されています。
• AIチャットボット & レコメンドシステム
チームラボが開発したAIチャットボットとレコメンドシステムを導入し、個人の嗜好や栄養バランスに合わせた商品やレシピを提案します。
3-2. 運用効率と情報発信を両立するCMS
チームラボが開発する「チームラボEC」や「チームラボCMS」によって、画像やニュース、商品情報、注文管理、配送管理といったコンテンツ管理を一元化。
• 運用コストの最適化
さまざまな情報を一括で管理することでオペレーションの手間を削減し、運用コストを抑えながら、サイト内で最新かつ最適な情報をタイムリーに発信できる仕組みを実現しています。
3-3. こだわりを伝えるUI/UX
• UI/UX設計
お客さまが商品へのこだわりや背景を理解し、安心して購入できるように、操作フローを直感的かつ分かりやすく設計。欲しい情報にすぐアクセスできる導線づくりを徹底しています。
• 親しみやすいデザイン
「Qummy®」のブランドコンセプトである「野菜をもっと楽しむ」イメージに合わせ、全体的にやわらかく親しみやすいデザインを採用。サイトの世界観を通じてワクワクする食体験を提供しています。
4. チャネル横断のシームレスな顧客体験
チームラボの「チームラボ会員基盤」を導入することで、キユーピーが運営する複数のオンラインプラットフォームを横断したID統合を実現。
• kewpie ID(キユーピーID)の提供
「Qummy®」と、キユーピー商品サイト内の会員サービス「Hi! kewpie™」の情報を一元管理し、お客さまはひとつのIDで複数のサービスを利用できます。
• データ活用による体験向上
統合した会員データを分析・活用することで、よりパーソナライズされたコンテンツやサービスを提供し、チャネルをまたいだシームレスな顧客体験を実現します。
5. 今後の展望
「Qummy®」は、メーカーとしての知見を直接お客さまへ届ける新しいD2Cの形として、さらに進化していくことが期待されています。野菜を中心としたレシピや商品を通じて、日々の食卓をもっと豊かで楽しいものにするため、これからもデジタルを活用した新しい食提案を行っていくでしょう。
今後は、より多彩なメニューやカスタマイズの充実、コンテンツ拡充などを通じて、食卓の幸福度を高めるプラットフォームとしての機能を強化していく見込みです。
「Qummy®」は、キユーピーならではの情報や技術を活かした“野菜中心の豊かな食卓”をサポートするD2Cサービス。チームラボが手がけるECサイトの設計・開発から運用基盤までの包括的な取り組みによって、単なるオンラインショップを超えた新しい食体験の実現を目指しています。