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ラジオ出演:「麻布台ヒルズ」やフードロス問題など

77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送(毎週木曜AM11:00から)に出演します。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話すのは・・・

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 一つ目は、先日、新しくオープンした「麻布台ヒルズ」のプレスの発表会に行ってきました。こういう時代なのだなと思ったのは、商業施設というより街なんですよね。おそらく、これから商業施設は、その地域に密着して、街を形成していく。

 

 小売店もあれば、ミュージアムも、病院も、公園も学校もある。このオープンによって新たな道路もできています。店も、その地域なり住民の特性に合わせて、提案していかないといけないのかなというのが第一印象です。

 

 割と場所柄、富裕層を念頭に置いていて、だからこそ、新しい切り口のお店も少なくなくて、そこに結構、EC系のお店が入り始めているし、そこで力を発揮しているのは、D2Cの視点です。

 

 例えば、Mr.チーズケーキは創業からまだ5年ほど。そんな店舗が来るというのは、それだけ、ブランディングが徹底できているから。その土台はECで伝えてきたわけです。彼らが面白いのは、社長がシェフであること。パティシエではない。

 

 元々、レストランをやっていて、お菓子が好きだから、チーズケーキを出した。でも、お菓子屋で売っているものと同じでは意味がない。だから、レストランに来た人にふさわしい儚いチーズケーキを出した。

 

 でも、シェフの田村さんはいう。チーズケーキをレストランで売りたくなかった。それは、何万円とレストランで払ってくれる横で、チーズケーキを買いにサンダルで来てもらうことはしたくなかった。売り先を切り分ける為に、ECをやるのは必然。ただ、その儚さをどう、具現化するかという視点で、製法にこだわり、それを冷凍で送ることで、それを形にした。けっか、これがそのまま、ストーリーとして定着したから、特に新しい価値観を求める高品質は麻布台ヒルズに求められたということです。

 

 もはやECは売る手段ではなく、伝える手段なのだと思うし、そこから、リアルを含めて、広がっていく。今度は、その街の中で、どう定着して、そういうお客様にリピートしてもらい、ECとしての価値を上げていくか、ということで、ECを取り巻く環境がずいぶん変わってきたなという話です。

 

 もう一つは、クラダシというECサイトの話ですね。ECの魅力は、お客様とダイレクトにつながることで、価値観を共有して、そこに商品を落とし込むことで付加価値をつけることができることです。

 

 だから、クラダシは何をしたかというと、フードロスに着目した。これは見事だなと思うのは日本の流通構造が生む課題にECが応えているという点です。というのも、流通構造としては、メーカーから問屋、小売店、消費者という流れになっています。

 

 いわゆる1/3ルールがあって、製造日から賞味期限を3等分して、1/3を超えると賞味期限が残っていても廃棄される可能性がある。事業系のフードロスが多いから、そのメーカーなり生産者からクラダシが在庫を安く買取、それをお客様に売る。

 

 でも、賞味期限が近いからその在庫リスクは大きいので、それをお客様に理解してもらって、まとまった数量を買ってもらう代わりに安く売る。そういう文化を作り上げたわけで、ECだからこそ成立するんですよね。

 

 だからまとまった数量は主に家族の多いファミリー層に受け入れられ、ビジネスとして成功した。僕はPB商品を作るというので、お会いしたわけで、今度はその受注データに基づいて、従来の取引先にはない具材で、フードロスが生まれているものを、ABCクッキングスタジオと組んで、レシピを作って展開するというわけです。

 

 ECは売ることは勿論、その仕組みの面から工夫をすることで、今までスルーされていたものの可能性を掘り起こすということが、視点が大事かなと思いました。

 

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