ヤフーは「Yahoo!広告 検索広告」で「オークションインサイト」機能を提供開始する。同じ広告オークションに参加している他社の広告と自社の広告の掲載結果を比較できる。この機能により、検索結果画面や配信実績だけでは把握できない広告オークションの結果を数値で確認できるようになる。
「Yahoo!広告 検索広告」とは?
「Yahoo! JAPAN」や広告提携パートナーサイトでユーザーの検索したキーワードに連動して掲載される広告である。商品やサービスを探している購買意欲の高いユーザーに絞って広告を表示させる。そのため、効率の良い広告配信ができる。
また、広告を掲載する曜日・時間帯・地域など、表示範囲を柔軟に変更できる。そのため、ターゲットを絞った効果的なサイトへの集客ができる。広告予算は任意に設定できる。それゆえ、大きな投資額を用意しなくても予算に応じて開始できるということ。
「Yahoo!広告 検索広告」では、広告が掲載されるたびに「広告オークション」が行われ、掲載順位が決定される。より上位に表示させるためには、他社と自社広告の現状を正確に把握するのが近道ということになる。そこでこのたびYahoo! JAPANは、他社の広告と自社の広告の掲載結果を比較できる「オークションインサイト」機能を提供開始するということになる。
「オークションインサイト」機能とは?
広告管理ツールの統計情報画面からキャンペーンや広告グループ、キーワードの単位で確認できる。表示できる情報は、表示URLのドメインや、自社との重複表示率、インプレッションシェア、自社の優位表示率、他社の上位表示率、ページ上部表示率、ページ最上部表示率の7項目。
広告オークションの結果を数値で確認できる。そのため、入札単価や広告文の見直しなど、より適切な施策の実施が可能である。なお、「Yahoo!広告」を利用している広告主などは無料で本機能を利用できる。
■利用事例の紹介
1)ページ最上部に自社広告が掲載されない場合
ページ最上部に自社広告が掲載されない場合、キャンペーンと広告グループの単位でオークションインサイトを確認することで適切な施策を検討できる。
「自社の優位表示率」「他社の上位表示率」「ページ最上部表示率」などを確認して現状を把握。自社広告のページ最上部掲載シェアを増やすために、入札単価や広告文の見直しの検討が必要。
2)クリック単価が上昇した場合
特定キーワードのクリック単価(CPC)が上昇した場合、キーワード単位で「オークションインサイト」を確認することで要因特定がしやすくなる。
「表示URLドメイン」「自社との重複表示率」「他社の上位表示率」などを確認して現状を把握。もし、特定のキーワードの競争が高まったためにクリック単価が上昇して上位表示されていなかった場合、入札調整や広告文の見直し、キーワードの再検討が必要である。
参考:経済圏 の方向性の違いがチラリ 現段階では 楽天 は“物流” で。 ヤフー は“ソーシャル”で。
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