ABCテレビのキャラクター「エビシー」がアニメ化「 エビシー 修業日記」
ABCテレビの公式キャラクター「エビシー」が、2021年1月より関西ローカルのABCテレビで放送されるアニメシリーズ『エビシー修業日記』として登場することになった。今回、筆者が注目した最大の理由は、アニメ制作を担う株式会社ファンワークスの存在だ。ファンワークスは、漫画作品のアニメ化ではなく、キャラクターを起点とした企画を得意とする制作会社として知られている。
制作を手がけるのは“キャラクターアニメのプロ”ファンワークス
過去に取材した際、同社代表取締役の高山晃さんから「キャラクターそのものの魅力を引き出すアプローチが大切」という話をうかがい、映画『すみっコぐらし』でもその手腕が発揮されていたと印象的だった。
こうした実績から、今回の『エビシー修業日記』でもキャラクターが“アニメ化をきっかけに人気に火がつく”可能性を十分に感じ、興味を持ったというわけである。
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物語の舞台はテレビ局
本作のタイトル『エビシー修業日記』が示すとおり、主人公はテレビ局で働くエビシー。新たな家族や仲間たちが登場し、エンタメ業界の“裏側”を舞台にした、オリジナリティあふれる物語が展開されるという。
監督には、「紙兎ロペ」などコミカルな演出で定評のある青池良輔氏を起用。テレビ局の環境をどう描き出していくのか、ファンワークスの持ち味であるキャラクター表現も相まって、期待が高まる。
キャストとテーマソングにも注目
エビシーの声を担当するのは、『ヒーリングっど♥プリキュア』の主役・キュアグレース役で知られる声優の悠木碧さん。さらに、エビシーが勤める「エビシTV」の看板アナウンサーであるカワウソちゃんの声には、実際にABCテレビで活躍するヒロド歩美アナウンサーが抜擢されている。リアルなアナウンサーをモデルにしたキャラクターが登場することで、作品世界に一層の臨場感が加わりそうだ。
主題歌「ハッピー募集中」は、藤井フミヤが作詞・歌唱を担当。若い世代への前向きなメッセージを込めて制作したと語っており、その軽快なタイトルからもポジティブな雰囲気が感じられる。曲に合わせたダンスの振り付けも、今後公開される予定だという。
まとめ
テレビ局の公式キャラクターがアニメ化されるという珍しい試みでありながら、制作を担うのはキャラクター活用のプロ・ファンワークス。監督やキャスト陣の個性、そして藤井フミヤのポップな主題歌など、見どころ満載の『エビシー修業日記』。キャラクターの個性がアニメを機にどのように広がっていくのか、放送スタートが待ち遠しい。
©︎ABCIEE Anime Project
※YoutubeのABC Animation Channelより