ヤフーは「Yahoo!ショッピング」の後払い決済「ゆっくり払い」で、9月1日、電子バーコード請求機能の提供を開始した。これは。ネットプロテクションズの「NP後払い」をホワイトラベルで提供しているサービスである。ホワイトラベルは、他社メーカーで製造されたものを自社ブランドとして販売するビジネス手法のことを意味する。
後払い需要の拡大に備える動き
ネットプロテクションズは「NP後払い」というサービスを提供していることは周知の通り。BtoC取引のECを対象にしたBNPL決済サービスだ。年間流通金額3,746億円、年間ユニークユーザー数は1,500万人超と「日本で7人に1人が使っている決済」にまで成長した。
購入者はクレジットカードの情報登録が不要。その上、商品受取り後にお支払いができる。それゆえにはじめて利用するECショップでも安心して買い物を楽しむことができるのだ。また事業者はネットショッピングにおける約20%の後払いニーズを、未回収リスクなく提供できる。それにより、売上の向上が期待できるというわけで、このサービスへの期待が高まる。
今回のサービスは、電子バーコード請求機能により、紙の請求書を使わなくて済む。代わりに、購入者のスマートフォンなどにバーコードへアクセス可能なURLが記載されたメールが届くのだ。そうすれば、購入者にはコンビニのレジでそのバーコードを提示して代金を支払いできるということになるわけである。
ゆっくり払いとうまく掛け合わせて
そもそも「Yahoo!ショッピング」は、2021年7月に商品代金の支払い期限が注文日から2カ月後になる新しい後払い決済サービス「ゆっくり払い」の提供を開始している。だから、そこに掛け合わせた格好だ。
今回、購入者のライフスタイルを考慮の上、さらなるUX向上につながると判断。本機能を「ゆっくり払い」に導入したというこわけだ。同機能により、代金の請求を紙ではなくメールで受け取れるようになる。そのため、購入者は、紙の請求書を持ち歩く必要がなくなるほか、請求書の紛失や、紛失による仕払い忘れや支払い遅れのリスクを軽減できる。
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