2021年のおせちシーズンが到来—「新しい生活様式」を意識した変化
今年も早くもおせちのPRが目立ち始めました。例年であれば大皿に盛った料理を囲むシーンが多いお正月ですが、新型コロナウイルスの影響から「新しい生活様式」が推奨され、大皿からの取り分けを避ける動きが広がっています。結果として、少人数向けや一人用のおせちへの注目が高まっているようです。
1.Yahoo!ショッピング:一人用おせちの需要が急増
検索数は前年の3.8倍
Yahoo!ショッピングの調査データによれば、“一人用おせち”の検索数が前年と比較して3.8倍にまで伸びているとのこと。帰省を控える傾向に加え、大皿料理を避けて小分けにしたおせちを購入するニーズが大きく影響しているようです。
注目のおせち商品例
• 京都・美先監修の少人数用おせち(1~2人分)8,280円(税込)
手のひらサイズの重箱に全34品をバランスよく詰め込んだ和洋折衷のおせち。食べやすく、かつ食べ応えにもこだわったラインナップです。

• 板前魂 1人前おせち 6,700円(税込)
全国各地の生産地を巡って厳選した食材を使用。3人の匠が監修し、少人数でも贅沢な味わいが楽しめます。
2.Amazon:「おせち料理特集2021」を開始
Amazonは9月1日から「おせち料理特集2021」をスタート。特典として“Amazonポイント10,000ポイント分還元キャンペーン”を期間拡大で実施するなど、早期予約を盛り上げています。
注目のおせち商品例
• 博多久松 本格和風豪華おせち「千代」 23,800円(税込)
見た目も華やかな伊勢海老など、贅沢な素材をふんだんに使用。8寸(約24cm)サイズの3段重に全45品が詰め込まれ、お子様からご年配の方まで楽しめる和風おせちです。

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• 割烹 料亭 千賀 監修 おせち「慶福」 26,800円(税込)
高級食材を中心に一品一品が丁寧に吟味・厳選され、上品な赤い重箱が宴席を華やかに演出。割烹料亭・千賀の監修ならではの豪華な仕上がりです。

3.京王百貨店:「広域配送可能なおせち」で遠方の家族にも
京王百貨店が展開する「2021年 京王のおせち」では、会えない遠方の家族や親戚にも贈れる“広域配送可能なおせち”を強化。帰省や外食を控える中でおせちの存在感が増すと見込み、バラエティ豊かな商品を用意しています。中でも注目は「贈れるおせち」全30型という充実ぶりです。
注目のおせち商品例
• 三笠会館「フレンチ+京おせち二段重」 30,500円(3~4人前)
1925年創業の総合レストラン・三笠会館ならではのフレンチと京風、それぞれのシェフが腕をふるった伝統メニューを詰め合わせた二段重。見た目にも華やかで特別感があります。

4.ワタミのおせち:安全性とやさしい食材へのこだわり
ワタミは2002年から農業に参入するなど、安全性とやさしい食材への意識を早くから高めてきました。2021年のおせちもそうした要素を取り入れ、北陸の名宿「加賀屋」の監修でこだわりの味わいを提供しています。
注目のおせち商品例
• 三段重(3~4人用)
お正月の華やかな席にふさわしい鯛の尾頭付きや、縁起の良い海の幸などを中心に、見た目も豪華なおせち。家族が集まるひとときを盛り上げます。

5.まとめ:多様化するおせちの形
例年とは異なる年末年始が予想される今年は、家で過ごす時間の増加も追い風となり、おせち需要が一段と高まる見込みです。大皿からの取り分けを避ける風潮や少人数化、一人用おせちへの注目は、日本の古来の食文化を新たな方向へと導いている印象もあります。
2021年のおせちは、伝統を大切にしつつも、多様なライフスタイルに合わせてより進化していく—そんな予感を抱かせるシーズンとなりそうです。