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新たな挑戦が花開く時—コロナ禍を乗り越えた“楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2020”

2020年、世界が一変したコロナ禍により、例年は高輪で開催される「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」授賞式もオンライン形式へと移行した。画面越しには、店舗スタッフ同士が笑顔で喜び合う姿が映し出され、離れた場所にいる仲間と同時に祝福の瞬間を共有できるという、オンラインならではの良さを感じさせた。

■ コロナ禍がもたらした変化とネット通販の台頭

授賞式の冒頭、楽天株式会社 代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は「コロナ禍によって世の中は大きく変わったが、ネットショッピングが生活や事業の支えになった。今後もネット通販は一般的になり、その中心には“楽天市場”がある」と話し、受賞者を「これからも業界を牽引していく存在」と称賛した。

この年、多くの消費者が外出を控えるようになり、ネット通販の利用が急増。長年にわたり地道に基盤を整えてきた店舗ほど、その流れに乗って大きく成果をあげたとの印象を受ける。

■ 華麗なる復活劇—DIY FACTORY ONLINESHOP

DIYジャンルで3年ぶり7度目の大賞を獲得した「DIY FACTORY ONLINESHOP」は、かつてリアル店舗への出店や東京オフィスの開設など積極的な挑戦を続ける一方、EC事業では一時停滞期を経験。周囲から「大都(運営会社)は終わった」とまで言われる時期もあったそうだ。

しかし、その言葉を覆すかのごとく力強い巻き返しを見せ、今回の受賞に至った。代表者は「自分でも驚くほどの勢いだった」と胸を張り、復活への道のりが大きな自信へとつながったと語る。

■ 4年ぶりの栄冠—イーザッカマニアストアーズ

ファッション業界にとって、2018年・2019年の暖冬、そして2020年のコロナ禍と逆風が続く中、4年ぶりに受賞を果たしたのが「イーザッカマニアストアーズ」だ。スタッフ一丸となり、地道に目の前の顧客に向き合う日々を重ねてきた結果、この快挙を成し遂げた。

同店の浅野かおり氏は「受賞を機に初心に立ち返ることができた。2021年に向けて、さらなる成長をめざしたい」と意気込む。

■ 来年こそリアル授賞式へ—エメフィールの決意

インナージャンルでジャンル賞を獲得した「エメフィール」の玉山順氏は、オンライン授賞式を「少し物足りなさを感じた」と表現する。とはいえ、スタッフと同時に喜びを共有できたことは大きな成果だったと振り返る。そして「来年はリアルの場で授賞式に参加したい」と強い決意を示し、画面越しの受賞が次のモチベーションにつながったと語る。

■ わずか0.3%の狭き門—受賞がもたらす価値

約5万店舗が集う楽天市場の中で、今回受賞したのはたった148店。わずか0.3%しか届かない栄誉ゆえに、その重みは計り知れない。ショップにとっては一年の“通信簿”としての意味合いがあり、スタッフ全員の取り組みを振り返りねぎらう節目にもなる。

コロナ禍という未曾有の事態にあっても、揺るがない精神と地道な努力を続ける店舗こそが勝利を掴む。今回の受賞からは、それを改めて感じさせるエピソードが数多く語られた。

■ 来年への展望

リアルとオンライン、両方の良さを活かすことで、ネット通販はさらに飛躍すると考えられる。「来年こそはリアル授賞式で」と願う声も上がる中、2021年の「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」はどのような形で開催されるのか。店舗同士が高め合いながら、より豊かなネットショッピングの世界を築いていく姿に期待が高まる。

■ 総合賞を受賞した10店舗(敬称略)

コロナ禍を乗り越えた店舗の底力が示された2020年。逆境に負けることなく邁進するショップたちの奮闘は、これからのネット通販のさらなる発展と、リアル授賞式復活への期待をますます高めている。

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