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世界を経験し 楽天 に舞い戻る 田中将大 選手、日本に明るい光を

 楽天株式会社(当時、株式会社エム・ディー・エム)が誕生したのが1997年2月7日。わずか約23年前に誕生して、ネット通販をきっかけに成長したその企業は、プロ野球に進出して、これだけのメジャーリーグプレーヤーを育てあげた。そこに舞い戻る。本来であれば、ネット通販の話題とは違うのだけど、それで成長した企業がそれだけのことをやったことに、感慨深い思いがあって、僕は、田中将大選手の入団記者会見にやってきた。

戻ってくる場所として、彼は、楽天ゴールデンイーグルスを選んで再度、プレーをすることにした。その事自体がこれだけのメディアからスポットを浴びるのだから、僕はどうしても企業にできる事の意義を考えてしまう。ネット通販でもたらしたビジネスが世の中を動かしている事実を。

ワールドリーグにでて、世界一になるという夢を持ち、世界へと旅立っていった田中将大選手。それはまだ果たせてない。本人もその人生は分からないから、再度、やり残した夢を追うこともあるかもしれない、という素直にうちなる思いも口にして、今は、日本で打ち込むことを約束した。

その時その時で、型にとらわれず、自分らしく切り開く彼の姿勢にも、シンパシーを感じた。

ともかく彼は、2021年の活躍の舞台を日本に、そして楽天ゴールデンイーグルスを選んだのだった。

目指すのは日本一、とことあるごとに、口にしていて、チームで勝つ事にこだわる姿が垣間見えた。その裏側には、チームで勝って、東北に元気をという思いもありそうに思う。

本拠地が東北ということで、2011年の震災を乗り越えて、2013年日本一を掴んだことは記憶に新しい。僕も仙台が故郷で、日本一のマウンドで投球した一球一球に心が震えた。

まさにそれは復興の証になった。東北への想いとして、「今でも一緒になって頑張りたい。今まで以上に近くにいれることで、できることがあるかもしれない」とまた語っているのも、印象的である。

どういう運命か、あの時震災で苦しむ東北の人たちに光を与えたように、今はコロナ禍という苦しい局面。

田中将大選手が、あの熱い思いと、投球で、僕らの気持ちを奮い立たせ、大袈裟かもしれないけど、再度日本に明るい兆しをともしてくれるのを切に祈りたい。思い通りに、いかないけど、今はただ、僕らも全力投球といこう。明るい未来に向かって。

今日はこの辺で。