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スタイリスト の価値を 売上 に STYLISTA

 小さなブームを見逃さないということとSNSを通じた魅力の発信が多様化を迎えているのだと思った。株式会社SPRING OF FASHIONは、2021年3月25日にショッピングSNS「 STYLISTA (スタイリスタ)」を提供開始しており、フォロワー数が500程度と敷居を低くしマイクロインフルエンサーにも利用して、 スタイリスト としての門戸を開くものである。

 従来のインフルエンサーに向けのサービスでは、SNSのフォロワー数が1万フォロワー以上などの成約が多く見られたが、「STYLISTA」はフォロワー数が500程度と敷居を低くしマイクロインフルエンサーでも利用しやすいようになっているのが特徴。スタイリストが投稿、おすすめしたアイテムをユーザーが購入した場合、成果報酬として販売金額の最大8%を得ることができる。

かつ、アピールするのに販売する商品がない場合、提携先の店舗に行き、店内にある商品を無料で試着し、店内でそのまま撮影も可能なので、服の持ち数に限りなく販売活動が行なえるというものなのだ。

参画ブランドに名を連ねているのは、THE SUIT COMPANY、SENSE OF PLACE by URBAN RESEARCH、RETRO GIRLなどで、チェックインの店舗も「SENSE OF PLACE by URBAN RESEARCH キュープラザ原宿店」などが名乗りを上げていて、今後広がっていく模様だ。

マイクロインフルエンサーは「STYLISTA」を利用することでSNSで投稿するファッションコーディネート写真が作成でき、アパレル企業はブランド・商品を成果報酬でコストを抑えてPRできるとともに、実店舗に「購入する場所」から「販売もできる場所」としての新しい付加価値を見出すことができる。

また生活者はマイクロインフルエンサーが身代わり試着によりコーディネート画像の投稿や商品レビューを確認して商品を購入することで感染症のリスクを抑えながら商品が購入できるというわけなのだ。

小さな価値も見逃さず 売上に STYLISTA

ニッチな部分であるが、新しい可能性を呼び込むサービスだと思った。インスタグラマーなど、多くのフォロワーがいる人のみに与えられた特権を、多くの人にとって身近なものにして、発信者と商品の露出に新しい風をもたらしそうである。

また、ものづくりの現場が多様化して様々なニーズにこたえられる現状がある中で、必ずしも多くのフォロワーがいなくともある一定の感性を持った人のニーズを見逃さず、それらの商品と結びつけていけば、埋もれていた商品を発掘する契機ともなる。

それが大事な理由は、ファッションなどにおいては「在庫」が一番の課題であり、商品の回転が早い以上、それを極力、消化させる工夫も必要であるからだ。勿論、大きなトレンドの動きを作りつつも、小さなニーズを見落とさずに、それを消費につなげることはプラスに作用するように思われ、両方にウィンウィンなのではないだろうか。

今日はこの辺で。