東京都 ECサイト 販売事業支援 悩む企業に手を差し伸べる

新型コロナウイルス感染症の拡大防止の中で、実感するのは、好調な企業とそうではない企業の格差が広がっていること。好調な企業にはネット通販が含まれる事が多く、ここは乗り遅れたくないところだ。 東京都 もこの可能性を模索している様子で ECサイト の 販売事業支援 を行っており、悩んでいる企業こそ、注目したい動きである。
正式名称は、「ECサイトの活用による東京の特産品販売支援事業」。少々硬いネーミングで身構えてしまう感もあるが、要は、東京で事業をしていて、少なからず地元の活性化に寄与している中小企業を対象に支援をしようという動きである。これの支援を受けるには、応募が必要である。
まったくの初心者でも安心なように
一つの例を挙げるなら、今まで楽天市場に出店した事のない企業が新規に出店する場合においては、出店料等の2分の1の金額(約15万円)を東京都が負担するのだそうだ。東京都としてもそれなりの力の入りようである。
その他、BASEを使ってネット通販を始めてみたいという事業者にも(BASE自体は開始するのには無料なので)その設営に関する相談窓口の設定を行う。独自サイトなので、作っただけでは売れないし、その不安や負担を相談により軽減してサポートをしていく旨、明らかにしている。(勿論、相談自体はBASEに限った話ではなく、上記の楽天市場での出店に際しての相談も合わせて行っているので安心して欲しい)。
既にやっている企業も支援
また、これは新規の店舗だけではない。既に楽天市場で出店している店舗、BASEで店を始めている企業の中で、伸び悩んでいる企業もあるだろうから。それらの企業に対しても、機会を提供している。上記にあるような相談はこれらの企業も行えるようにしているだけではなく、この支援に応募した企業のうち、下記のメリットを用意。
- ・楽天市場に出店している店舗には、楽天市場内に開設する特設ページ「まち楽」に掲載

- ・BASEで既に展開しているお店には、JTBショッピング内で特設ページに掲載

追記:2021/02/20
2月26日(金)からインターネット・ショッピングモール「楽天市場」内及びショッピングサイト「JTBショッピング」内に、東京の特産品を販売する特設ページ「ふるさとTOKYO市場」を開設することが決まった。
- ■ 特設ページの概要
- 〇 名称
- ふるさとTOKYO市場
- 〇 開設日
- 令和3年
- 〇 開設場所
- 楽天市場内 https://event.rakuten.co.jp/area/tokyo/exhibition/
- JTBショッピング内 https://shopping.jtb.co.jp/tags/tokyo-furusato
- ※令和3年2月26日(金)午前10時00分公開
- ※ 特設ページでの取扱商品
- ・東京都内で生産された生鮮品
- ・原材料の生産地が東京都内であるもの
- ・東京都内で製造・加工されたもの 等
大事なのは自分に相応しい運用の感覚を掴むこと
ただ、抑えておきたいのは、これらはあくまでも手段であるということ。自分たちの扱う商品のどこに魅力があって、お客様の満足たりえているのか。それはリアルだろうが、ネットだろうが同じなので、その点を考慮した上での運営を勧めたい。
その点、これらの手段とともに、相談窓口がある。これらのメリットをそれらの相談とセットで考え、相談窓口を活用して、自らの店がしかるべき運用を行って、実力を備えていくことが大事であるように思う。
ちなみに、相談に対しての回答も、JECCICA(ジャパンEコマースコンサルタント協会)やフォースター株式会社などの専門家がフォローしていくことが明らかにされていて、大抵の質問には答えられると思うし、今後はセミナーなどの機会も生まれてくるに違いない。早速、相談窓口の現場では、このような機会ができた事に対する喜びの声が寄せられているそうだ。
東京都のさらなる熱意と、そのアシストが伸び悩む企業の一助となる事を期待したい。
今日はこの辺で。
ネット通販どころか、ネットの初心者も多いだろうと思うので、参考までに、楽天市場やBASEについても、記事も用意してあるので見てもらえたら幸いだ。