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無人宅配ロボット ENEOS 等 研究に意欲 デリバリー 変貌

無人宅配ロボットが拓く新たなデリバリーの未来

フードデリバリーは新型コロナウイルス禍で大きく注目を集めましたが、実はこれは一時的な流行にとどまらず、さらに先の未来へと進化しようとしています。その一例が、株式会社エニキャリとENEOSホールディングス株式会社の共同研究。両社は「無人宅配ロボットを活用したデリバリーインフラの構築」に取り組むことを発表しました。

ENEOSが狙う未来像

ENEOSといえば全国各地にサービスステーションを展開するガソリン供給の大手企業ですが、彼らもまたガソリン以外のエネルギー需要やモビリティの変化を見越しています。実際にENEOSは株式会社ZMPとも連携し、サービスステーションに無人宅配ロボットを配置する構想を明らかにしました。来年2月(予定)には中央区佃で実証実験が始まる見込みで、こうした取り組みが「少し先の未来」というより「すぐそこにある現実」へと近づいていることを示唆しています。

自動車業界の変革とENEOSの戦略

政府は2030年代半ばまでに、国内で販売する新車をハイブリッド車や電気自動車など環境負荷の少ないものに移行させる方針を打ち出そうとしています。ガソリンへの依存が減っていくことが避けられない未来の中で、ENEOSは自動運転や電気自動車時代を見据えて新たなビジネスチャンスを模索しているように見えます。サービスステーションが担う役割は、従来の「燃料を供給する場」から「地域の物流・エネルギー拠点」へと変貌していくのかもしれません。

「30分で届く街」を目指すエニキャリ

エニキャリは「街中の商品を30分で届ける」ことを目標に掲げています。ENEOSが描く、安心(非接触)・安全(人的事故リスクの低減)・低コスト(無人化で稼働率向上)のデリバリーインフラがエニキャリのサービスに組み込まれれば、エニキャリとしても大きなビジネス上のメリットが得られるでしょう。

非接触が当たり前になる未来

新型コロナウイルスが落ち着いた「アフターコロナ」の時代になっても、非接触は引き続き重要なテーマとなりそうです。いつ新たなウイルスが出現してもおかしくないからです。単なる一過性の出来事ではなく、いざという時に備える重要性が認識されるようになった今、非接触のデリバリーやロボット技術の進化は加速していくと考えられます。

物流インフラ革命がもたらす変化

無人宅配ロボットが当たり前に活躍する未来は、すでに目の前まで来ています。こうした物流インフラの革命によって、すべての店舗がお客様との接点をどう持つのかを再定義する必要に迫られています。店頭で待っているだけではなく、新たな販売チャネルやサービス形態を取り入れることが求められる時代になるでしょう。

まとめ

ENEOSやエニキャリ、ZMPといった企業の取り組みからは、フードデリバリーを超えた社会インフラとしてのデリバリーサービスの可能性がうかがえます。ガソリン供給で名を馳せてきたENEOSが大きく舵を切る背景には、2030年以降を見据えたモビリティとエネルギーの大転換期が見え隠れします。非接触・低コスト・効率化を兼ね備えた「無人宅配」というテクノロジーは、私たちの街の当たり前として定着していく日も、そう遠くはないでしょう。

今日はこの辺で。

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