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MakeShop と betrend デリバリー 等に活かす 通販の知見

緊急事態宣言が出ればフードデリバリーの機会は増える。だが思うにデリバリー自体はその場凌ぎでしかない。本当にピンチをチャンスに変える為にはリピーターの獲得こそが大事で、考え方はネット通販と同じ。その証拠にGMOメイクショップ株式会社が、ビートレンド株式会社と連携し、 MakeShop を『 betrend 』向けにカスタマイズして、テイクアウト・ デリバリー オーダー機能を実装させたのだ。

MakeShop と betrend で 真に デリバリー の意味を考える

そもそも『betrend』はリアルな店舗向けにOMO(Online Merges with Offline)を提供するサービス。例えば店舗スタッフがお客さんの来店時にスマホ上、スタンプを押して、ポイントを付与することができたり、またその履歴によって、どの程度来店しているかの頻度を把握できたりする。つまり、実店舗にとっての利便性を高める仕組みを多数備えているわけだ。

一方で、MakeShopは言うまでもなく、独自ドメインのサイトを作る仕組みであり、ネットで商品を購入する為のカートを提供しているわけだから、『betrend』のリアルでの強さと掛け合わせれば、ネット購入を起点に、リアルでの受け取りまでが一気にスムーズに展開されることになる。

リアル店舗の実力の発揮の仕方に、今述べたスタンプの活用以外にも、プッシュ通知などの情報発信、分析を加味したCRMのような要素を持っているから、MakeShopにとってみれば、それはネットでの購入のリピートにつながりメリットが大きい。ここでのリピートは結果、ネットリアルの垣根を超えて、そのそれぞれの店舗とお客さんとのエンゲージメントを高めることになるだろう。

この話で興味深かったのはMakeShopの運営店舗数に関するオプション機能であり、それによれば店舗数がどれだけ増えても、月額5万円で済ませることができる。だとすると、一つの企業が複数の違った看板の加盟店を持っていたとしても、コストが軽減しながら、先ほどのビートレンドのサービスを重ね合わせれば、低コストの状態で、異なる個性の違った看板を持つ各店舗ごとのCRMが可能となるわけだ。これは結構、現実的ではないだろうか。

全日本食品『全ちゃんクイックオーダー』でSTART

現に、例を挙げると、全国1800店舗のスーパーが加盟する全日本食品株式会社が『全ちゃんクイックオーダー』というサイトを開始して、そのうちの一部の店舗でこれらの対応ができるようにしたという。最近のテイクアウトのオーダーは店舗ごとに課金されることが多いから、この仕組みであれば、いかに加盟店が多くとも、非常にコストを抑えて、その価値を最大化できそうである。 「全ちゃんクイックオーダー」でのOMO施策の具体的な中身は、テイクアウトオーダーを5回利用するごとにプッシュ通知が届き、スクラッチゲームに挑戦。 当選した賞品をクーポンとして配布し、リアル店舗に誘導するのだという。エンタメ性も加味されて、その店への愛着も増すことになるだろう。

僕個人の意見として、ネット通販、飲食店、全ての業態はこれから、それぞれいかにコンテンツ化して、ネットリアル共々その個性を発揮して、両方に相応しい価値を提供していくことが急務であると思う。

これからの飲食店は作ったものを届けるのも良いが、作っているものでオリジナルの加工食品やグッズを作成したりして、その店自体がブランディングを図るべきだと思う。ときにテイクアウト、ときに宅配で届けると言ったように、商品に合わせ変幻自在に、接点を作ること大事だと思う。

その要は顧客との関係性を深める事にあって、ネット通販のノウハウを上手に生かして、低コストで確実に長く続けられる連携であるから、ここに時代に即した相応しい企業のあり方を感じて、ここに記事にした次第である。

今日はこの辺で。