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ヤフー 神戸市 連携 地元 メーカー を データ で救う

 ものづくりも、 メーカー 自体が データ をうまく活用して、それを生かす時代になりつつある。そこには昨今、自治体も絡んで ヤフー などとの連携を密に、結果的に、地域の活性化へと繋げる動きも見られる。ヤフー株式会社は 神戸市 のビッグデータ活用における連携を行い、これにより神戸元町のレザーブランド「Kiichi」が、「Yahoo!検索」データなどYahoo! JAPANのビッグデータを活用して、フラグメントケース(超小型財布)の開発に着手し、発売を開始したのだ。

ヤフーは、前提として、2018年に神戸市と連携協定を締結し、人流データの街づくりへの活用や、市職員や市内事業者向けのデータ分析・活用ワークショップなどを実施してきた。この流れで、神戸市で開催されている食やファッション、音楽や映画、テクノロジーなどを組み合わせたクロスメディアイベント「078KOBE」に参画。昨年は地元の老舗ベーカリー「ケルン」と共同でビッグデータを活用したカレーパンを開発、販売し好評を得ているのだ。

今年は、「made in Kobe」をコンセプトに掲げる神戸元町のレザーブランド「Kiichi」での革製品の開発を決定。「Kiichi」、神戸市、Yahoo! JAPANの担当者が一丸となって、リモートでの打ち合わせを重ね、データ分析や試作等を行ってきたという。

気になるそのデータの中身に関してであるが、革製品関連の検索では「財布」の検索が多くニーズが高いことや、近年キャッシュレスの浸透などの影響で財布の中でも特に「小型財布」の検索が増え、トレンドになってきていることがわかっている。

そこで、これらのデータなどをもとに、今回のフラグメントケース(超小型財布)の開発となり、このフラグメントケースは、「Kiichi」店頭の他、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」でも販売するという。

神戸市のふるさと納税返礼品への採用も決定しており、言うなれば、地域の活性化に、ヤフーの持つデジタル、データが一役買った格好だ。データがメーカーの行動の後押しを行い、地域創生はこのような形でも果たされるのか。いろんな後方支援があるものである。