1. HOME
  2. News
  3. 店談(shop)
  4. 通販/eコマース
  5. 楽天市場 での 2020〜21年 年末年始商戦 の傾向はいかに?

楽天市場 での 2020〜21年 年末年始商戦 の傾向はいかに?

楽天年末商戦

 早くも、肌寒い季節になりつつあり、いよいよ年末を意識するシーズンになった。楽天株式会社は、「 楽天市場 」での 2020〜21年 年末年始商戦 に関して説明を行い、「お歳暮」「クリスマス」「おせち」などに焦点を当て、過去の傾向と今年の狙いを明らかにした。

 昨今の傾向で見てみると、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、生活様式そのものが変化し、ギフト需要、イエナカ需要が増えることは間違いない。また、年末も、その影響は変わらないものと考えられ、今年の年末年始はネット通販にとっては重要なシーズンとなりそうだ。ただ、使う人が増えた分だけ、ニーズが細分化され、販売する側にもきめ細やかな提案が必要になりそうだ。

 また、特に、ネット通販の使用率の増加幅が大きいのは、高年齢層であることがデータからもわかっており、この年末でもこの層が、ネット通販を利用する可能性が極めて高いとしている。

 その意味で考えると、彼らが当たり前にリアルで意識していた定番イベントをいかに、ネットの特性を生かしながら、きめ細やかに提案していくかが、この年末年始の商戦を制する要素となるのではないか。

お歳暮

「お歳暮マーケット」は世間的には、年々縮小傾向で、その背景にあるのは、お歳暮に対しての価値観の変化が挙げられ、ただし「楽天市場」で言えば、2018年から2019年で1.3倍にまで伸びを見せている。

今年の傾向は?

 これは、楽天市場が、世間でいう「フォーマルギフト」の縮小傾向を察知し、むしろ拡大するカジュアルギフトに目を向け、商品など、アプローチの仕方をマーケットのニーズに合わせているからだとしている。

 今年で言えば、お歳暮系の商品は、合計160万点。中心となる商品は、カニ、肉、スイーツなどの商品で、上記にもある通り、身近な人に送るなどの方向性で、カジュアルな打ち出しを強化していくとした。

 今年に限って言えば、年末年始の帰省を控えるユーザーがいることから、帰省代替品としての位置付けがある。そういうものについては「帰歳暮(きせいぼ)」という言い方をして、離れた人に想いを伝える、帰省お土産、帰省代わりのギフトを提案する。具体的に下記3つの提案をしている。

  • 「オンライン帰省も充実ギフト」
  • ・食べ比べ、飲み比べの完成を贈り合える商品
  • ・目新しいもの、クスッと笑えるユニークな商品
  • ・楽しい会話のきっかけになるガジェット商品
  • 「話題長持ちギフト」
  • ・成長過程をゆっくり楽しめる植物ギフト
  • ・長い時間をかけて、じっくり作る果実酒ギフト
  • 「健康配慮ギフト」
  • ・低糖質でも美味しいスイーツ
  • ・栄養満点のグルメギフト

これら「お歳暮&ギフト商品」は、11月2日より展開される。

クリスマス商戦

 「クリスマス商戦」は、楽天市場においては、2018年から2019年で、1.4倍まで伸びている。現時点、クリスマス関連商品は、380万点まで存在する。

クリスマス商品の傾向は?

実際、その約8割がプレゼント、残り2割がパーティ需要。

 では、購入されるジャンルはどんなものが多いのか。それに関しては、下記のデータの通り、全体の2割は「おもちゃ」が占める。比較的、他のギフトよりは、おもちゃの中身がより具体的で、求められるものが絞られていることから、いかにして、相手のリクエストや好みに合わせられるかが、おもちゃを買う際の大きな決め手になりそうだ。

 楽天市場は、おもちゃの盛り上がり傾向を受けて、楽天に出店する「トイザらス」や「サンリオ」、「タカラトミー」など、大手のおもちゃブランドに関しては、ポイント10倍キャンペーンを実施するなどして、買う側への配慮もしていくとしている(キャンペーン内容は各店舗ごとことなくの要確認のこと)。

 また、今年はこれまで以上に、「おうちクリスマス需要」の傾向が強まると言われており、ホームパーティを楽しむためのキャンペーンを強化するとしている。例えば、YouTube「らくちゃんねる」で、YouTuberに「おうちクリスマス」というテーマで商品を紹介してもらうなど、商品だけではなく、いかにして楽しみ、盛り上がれるかに焦点を当てて、提案していくのだという。

これら「クリスマス特集」は、11月2日から開始される。

「おせち」

 年末年始の食べ物の顔と言えば、「おせち」である。このマーケットも、楽天市場では注目しており、事実、「おせち」は2018年から2019年にかけて、売上が1.2倍に伸びている。現時点での「おせち関連商品」は3万点。

今年の傾向は?

2021年のおせちでは、大きく3つに分けて提案している。

  • プチ贅沢おせち
  • 旅行を控える人が例年より多くプチ贅沢おせちで、少しでも楽しもうという動き
  • 一人前おせち
  • 感染症予防の観点から、大皿料理の共有を避け、取り分けをする必要がないように、一人前のおせちのニーズの高まりを予測している。
  • 好きなものだけおせち
  • フードロスの観点から、肉だけ、海鮮だけなど、「好きなものだけ」で作ったおせちの需要が増えている。

商品でいうと下記のような感じである。

  • ●「一人前おせち」
  • 商品名: 板前魂の煌
  • 価格: 6,700円(税込)送料無料 (※価格は10月1日(木)時点です。)

R gourmet 創刊

 また、10月から、「楽天市場」のグルメ企画として、マガジンハウスと連携して、「R gourmet(アールグルメ)」を始めると明らかにした。その編集力はさることながら、イラストなどビジュアル面を重要視して、視覚的に、楽天市場で商品を閲覧するのとは違った印象で、読み物風に、グルメを楽しもうという試みだ。

 食業界の昨今の話題・旬を取り上げる、フードナビゲータ柴田香織さんによる、食の好奇心を刺激し深掘りするエッセイ「Monthly Food Letter」などコンテンツの質で勝負をしていく。

 思うに、今やオンラインショッピングモールにおいては、商品を購入する場所であるとともに、それらの個性をプロモーションする場所でもある。楽天市場自ら、季節感を出して、全体を引っ張りながら、集まる人にとってのメディア的な役目も果たす。店は、それを受け止め、昨今の傾向を取り込み、お客様のニーズを考えながら、品揃えで、自らの個性をどう発揮するかである。

 コロナ禍、ネットに集中した新時代の年末商戦、店の総力戦が間も無く始まる。

 

関連記事

145が自らの考えを大事に、わかりやすく想いを持ってビジネスの本質に迫るメディアです。主に小売業、ものづくりとキャラクターライセンスを追っています。
詳しくはこちら

#渋谷 【license】ウォルト・ディズニー 【license】サンリオ 【license】作家プロデュース 【license】漫画・アニメ・映画 【Product】アクセ・ジュエリー 【Product】アパレル 【Product】インテリア 【Product】コスメ・健康 【Product】スイーツ 【Product】ホーム・台所 【Product】文具 【Product】玩具・ガチャ 【Product】雑貨・小物 【Product】食品 【Product】飲料・酒 【Retail】CRM 【Retail】D2C 【Retail】OEM 【Retail】OMO 【Retail】ふるさと納税 【Retail】オンラインショッピングモール 【Retail】コンサルタント 【Retail】コールセンター 【Retail】サイト制作 【Retail】チャット 【Retail】フードテック 【Retail】マーケティングオートメーション(MA)・メール配信 【Retail】マーチャンダイジング(MD) 【Retail】リユース・フリマ 【Retail】レンタル 【Retail】受注管理 【Retail】広告・販売促進 【Retail】接客 【Retail】決済代行 【Retail】物流・バックヤード 【Retail】自社EC/ASPカート 【Retail】自社EC/フルスクラッチ 【Retail】越境EC カルチャー/新進気鋭デザイナー コンテンツ/スポーツブランド コンテンツ/歌手・タレント デジタル/AI デジタル/CX デジタル/IOT デジタル/NFT デジタル/Web3 デジタル/アプリ デジタル/フィンテック デジタル/製造業テック デジタル・トレンド トレンド/SDGs トレンド/ミュージック トレンド/ランキング トレンド/美術展 トレンド/調査・データ ファンシー/Curious George ブランド/コンテンツ モール/Amazon モール/au PAY マーケット モール/Yahoo!ショッピング モール/楽天ファッション モール/楽天市場 ユニクロ/ブランド リテール・トレンド 小売店/ウォルマート 接客/やずや 接客/ライブコマース 接客・販促/Instagram 接客・販促/LINE 接客・販促/TikTok 接客・販促/YouTube 業態/SPA 業態/コンビニ 業態/スーパーマーケット 業態/卸売 業態/専門店 業態/百貨店・商業施設 業態/飲食店 物流・バックヤード/日本郵便 玩具/バンダイ 経営・マネージメント(事業と事象) 自社EC/BASE 自社EC/GMOクラウドEC 自社EC/Shopify 自社EC/カラーミーショップ 自社EC/フューチャーショップ 自社EC/メイクショップ 解説/1推し(イチオシ) 解説/ものづくりのセオリー 解説/アーティストの感性に触れる 解説/ハロートークショー 解説/ヒーローインタビュー 解説/ボーダーレス 僕らは空間と時間をクリエイトする 解説/初心者の方、どーぞ 解説/奥深きキャラクターの背景 解説/店の声-舞台裏での奮闘記 解説/潜入イベントレポ 解説/社長の真意 解説/賢くなろう-商売の教科書

最近の記事