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au PAY スマートローン、au通信ユーザー以外も 利用者 に

 先ほど、KDDIとKDDIフィナンシャルサービス (以下 KFS)は、自ら展開する「 au PAY スマートローン (au WALLET スマートローン)」に関して、2020年5月21日から au通信ユーザー以外も 利用者 の対象を広げ、申し込みや利用ができるようになると発表した。先日のau Payマーケットの後払いと並んで、もはやauは通信キャリアのブランドではなく、金融を柱としたライフスタイルそのものを提供するブランドへ着々と進んでいる。

au PAY スマートローン の 利用者 拡大に見るauの金融への本腰

 今は、リアルの場面で銀行を活用して、現金を預金したり、あるいは借入をして、現金を出したりしていたが、それも間も無く過去のものになりそうで、今後、丸々スマートフォンに置き換わっていくだろうし、そうなった時に、そこにある世界は今までとどう変わっているだろうか。

この動きによってわかるのは、「au Pay」をきっかけに、人々の財布をauのスマホの中に入れ、それを持って金融のインフラを盤石にする。そして、世の中の人が使っているであろう銀行などの業態を、今度は、自分たちのグループの中のサービスで、置き換えて手中に収める狙いだと思われる。

 メインが、通信キャリアと捉えていないからこそ、敢えて、auの通信キャリア以外もこれをできるようにして、自分たちの姿勢を明確にしているわけだ。彼らもまた、その上に成り立つ様々なサービスの拡充を行って、経済圏を構築し、企業価値を上げていくものだと思われる。

auPayの金融への本気
auPayの金融への本気

「au PAY スマートローン」は、手持ちの資金が不足している場合などに、スマートフォンで1万円から借り入れが可能なサービスだ。 借入れ金額をau PAY 残高にチャージすることで、キャッシュレスでのお買い物・支払いに利用でき、利用金額に応じてPontaポイントがたまる。要は、Pontaのポイントをフックに、スマホの中での消費することを促すことで、借入金額すらも有効活用させて、全てがauの中でこそ完結して、お得だと思わせるようにしていくものと思われる。

 何が大事かと言われれば、要は全てがリアルで行われていたことがスマホの中で完結するようになるわけだから、リアルを拠点としていた今までの業種は、いずれスマホを介したものにしていかないと窮地に追い込まれることになる。

 そのようなことが起こるとしても、まだまだ先だと言っていては、いけない。なぜなら、ネット化を先送りして、この新型コロナウイルスで窮地に追い込まれている企業を見れば、わかるだろう。今はまるで考えない世界がありそうだ。ここの時代の変化もそう遠くない将来にやってきそうな気がしている。

 今日はこの辺で。

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