スタッフが輝く時代とアイリスオーヤマの二極戦略――ECが生む新たな店舗運営の可能性
スタッフが主役の店舗運営とアイリスオーヤマの二極EC戦略――企業を伸ばす新たな“人”と“売り方”【FMドラマシティ「connect」】
77.6FM「FMドラマシティ」で毎週木曜AM11時から生放送されている番組「connect」。エーデルワイスファームの野崎創さんが司会を務め、今ホットなトピックを多角的に解き明かす番組です。僕は「アナザーエディション」というコーナーで隔週登場し、取材をもとにしたビジネスや社会のトレンドをお届けしています。
今回は、スタッフが企業の主戦力となる時代を象徴する「スタッフオブザイヤー」イベントや、アイリスオーヤマの二極化したネットショップ運営が見せる成功の軌跡がテーマ。EC時代の店舗運営はどこへ向かうのか――さっそく見ていきましょう。
1. 「スタッフオブザイヤー」で見えた店舗スタッフの新価値
「スタッフスタート」を使ったイベント「スタッフオブザイヤー」で全国8万人の店舗スタッフから16名が選ばれ、その中から優勝者が決定。
- • 驚きの流通総額1,380億円超: このサービス経由での売上が示すように、スタッフの接客が企業の大きな“資産”になっている
- • ビームス恵比寿Heg.さんの功績: 月に651万円の売上を叩き出し、限られた時間で適切なアドバイスをするスキルが高評価
- • “お客様とのバランス”が鍵: 顧客ニーズを素早くキャッチし、無駄のない提案でリピーターとファンを作り出す
「スタッフが企業を支える時代」が加速しており、各企業はスタッフの才能を引き出して直結させるビジネスモデルを構築し始めています。
2. アイリスオーヤマの二極化EC戦略で見る徹底した顧客囲い込み
アイリスオーヤマは、「アイリスプラザ」と「暮らし健康ネット館」という異なる2つのショップを運営し、互いに補完関係を築いています。
- • アイリスプラザ: メーカー公式サイトとして利便性と商品のこだわりを訴求し、俳優のCM起用でブランド信頼を高め、リピーターを囲い込む
- • 暮らし健康ネット館: ナショナルブランド含む幅広い日用品を低価格で提供し、価格重視の層を取り込む
- • まとめ買いで効率化: モールの特売日と自社セール日を活用して注文を集約し、配送体制の強化で顧客満足度と売上を両立
結果的に、アイリス会員として顧客を束ね、二つのショップの利益を最大化する“二輪戦略”で売上を雪だるま式に増やしています。
3. EC時代の店舗運営&接客力の未来
スタッフオブザイヤーに見る“人の力”と、アイリスオーヤマが示す“二極化運営”は、どちらも「ECが当たり前の時代にどう付加価値を提供するか」を追求した好例と言えます。
- • スタッフ力をデジタルと掛け合わせる: 店舗スタッフがSNSやECで活躍すれば、企業の売上を大きく伸ばす
- • ブランド価値×価格訴求の使い分け: アイリスオーヤマのように、異なる訴求ポイントを別々のショップで展開する戦略
- • 顧客囲い込みの重要性: どちらも顧客を深く理解し、リピーター化やファン化で安定売上につなげている
ECと店舗が共存する未来では、いかに“スタッフ”や“ショップ運営”で他社と差をつけるかが勝負の分岐点になります。
- 【FMドラマシティ「connect」番組情報】
- • 放送局: 77.6FM「FMドラマシティ」
- • 番組名: connect
- • 司会: エーデルワイスファーム 野崎 創さん
- • 放送時間: 毎週木曜AM11:00~生放送
- 全国どこからでもPCやスマホで気軽に聴取可能。
- • スマホアプリ: 「リスラジ」 → 「選局」→「776FM FMドラマシティ wonder storage」
- • ウェブサイト: listenradio.jp → 「全国のラジオ局→北海道→radio TXT fm dramacity」
- • (PCの場合、Flashプレイヤーが必要)
司会の野崎さんいわく、「メディアは身近になったからこそ、継続して発信を続けられるかどうかが大事」。僕は「アナザーエディション」コーナーで隔週出演し、このビジョンに共感しながら情報を発信しています。
【まとめ】
- • スタッフが企業を牽引: 「スタッフオブザイヤー」で明らかになった接客の影響力。ビームスHeg.さんの月651万円売上が象徴的
- • アイリスオーヤマの二極ショップ: 「アイリスプラザ」でこだわり&公式感を、「暮らし健康ネット館」で幅広い日用品を低価格で。両輪で会員を囲い込む
- • EC時代の差別化ポイント: 店舗スタッフや運営戦略の巧みさが、価格競争から脱却し、リピーター・ファンを増やす要鍵
ECと店舗がシームレスにつながる時代だからこそ、人の力や運営の差がモノを言います。番組「connect」で今後もこうした動向を追いながら、企業の新たな可能性を一緒に探っていきましょう。ぜひお聴き逃しなく。