メディア以外の仕事:レムトスのサービス動画を作成

色々「145マガジン」では対話重視で色々企業の魅力を語ることが多いから、ある意味、会社を理解しているという意味合いで、こんなオファーも来るんだなと思っています。レムトスの代表取締役 金子忍さんから、動画を作りたいという相談を受けたのでした。
とはいえ、動画を作るにも、果たして、自分の会社の魅力って色々思いつくから、どこから優先順位を持って、動画制作会社に伝えればいいのか、わからない。それで、まず金子さんと膝を突き合わせて、ブランディングを考えたのです。
いきなり各論から入ることなく、大枠から、この会社が何をしたくて、どんな商品があり、そしてどんな強みがあるのか?ですね。
全体像を掴んで何から説明するべきかを整理
なので、まずそれまでの対話をもとに、この会社の強みを考慮し、然るべき切り口を考え、テーマを作りました。すると下の図の通りになります。赤字が大事なのですが、彼らの肝は「スタッフ力の向上」でそれが顧客満足度になる。
具体的には、個々の住所入力の手間を省くために、レムトスは商品を提供しています。それを僕はイメージしやすいように、利用シーンと商品とを紐づけることを着想して、赤枠のところを作りました。もうこれで、大きな枠組みとして「やろうとしていること」と「商品」とが紐づきました。
では、赤枠の商品がそのテーマをどうやって具現化させたのか?ですよね。どういう差別化を持って、取引先にどうやってその住所ということをきっかけに受け入れられているかということになって、それはズバリ2つ。「豊富なデータ」を持ちながら、それを有効活用するための「ツリー形式がある」ということになります。
全体像が見えてきたところで強みは何か?
で、ツリー形式って何?って思われると思うので、そこを深掘りすると、これらは上記の通り、豊富なデータとセットで考えるべきなので、下の通りになります。
なるほどなるほど、ってなりますよね?つまり、赤枠の商品の想定シーンと商品をもう一度、見てください。例えば、コールセンターは取引先に問い合わせたお客様の住所の読み方がわからないと時間がかかりますが、これらの強みと仕組みがあれば、サッと出せるので、お客様対応がスムーズになって、スタッフ力が向上ってわけです。なるほど、確かに助かります。と言って、最初のところのテーマに戻ってきます。
スタッフ力の向上の意図するものは?
実は、これだけで、レムトスって面白い会社だし、いぶし銀の魅力を持ったいい企業だなという話になりますよね。僕は大事なのは、こうやってコンパクトに企業の魅力を伝えることが大事だと思っているんです。ここを軸に、もっと細かく、幾つも資料を作って、その上で、動画制作に依頼したわけです。骨子がしっかりしているので、やはり会社のことについて、関心を持ってくれて、納期が早まったのはいうまでもありません。
以上を踏まえて、そのサービス動画を下記に示しました。
動画作成依頼をしてみて
ただ、僕自身の反省として、動画制作で、どれぐらいの予算感で、どれだけのものができるのかという読みの部分が僕の読みが甘かったように思っています。その点は素直に反省しています。
こういう風に企業を然るべき順序で紐解いて説明したことで、レムトスの面白さは動画制作の会社自身にも伝えられましたし、恐らく、会社のHPよりも好奇心を持ってこの会社の魅力を感じてもらえるプレゼンテーションはできたと思います。現に、動画制作の外注の企業さんに依頼した際に、すごく関心を持っていただけたので。
ただ一方で、動画制作サイドも決められたテンプレートに乗せて、作成をして時間とコストを抑えている業務フローを組んでいました。そこに乗せると、プレゼンの抑揚が削ぎ落とされた部分もあって、その上記のプレゼンなどの整理を活かしきれなかった部分があると思っています。極めて、フラットに淡々とサービスを伝える分、クリエイティブな要素で、表現しきれなかったという部分に課題があったなと思っています。
制作にも色々なレベル感がある
ただ、これは制作サイド云々の話ではありません。単純に、僕自身、想定していたものよりも動画作成にそれだけのクリエイティブな要素が必要であれば、それだけの時間とそれなりのコストがかかるということを考慮しなければならなかったわけで、そこに考えが及ばなかったところに、課題がありました。最初に然るべきイメージを作り、それを具現化する部分を得意とする制作会社に、どれだけの予算でできるのかをきちんとすり合わせした上で、依頼すべきであったのだろうと思っています。
そこの部分を踏まえて、次に繋げていければ思っています。終始、それでも理解を示してくれたレムトスさん、そして、動画制作の企業の方、ありがとうございました。次に繋げて、また先へと進みます。