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ラジオ出演:物流現場もスマートに

ラジオ出演:
77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送(毎週木曜AM11:00から)に出演します。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話すのは・・・
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・レジから始まるオムニチャネル

オムニチャネルって、何気にECを起点に叫ばれていますが、それだけが入り口じゃないんだなと思ったのです。

どういうことかというと、リアルのお店のレジなんです。実は、最近、オムニチャネルの必要性をリアル中心のビジネスから問い合わせが増えているそうです。それを「スマレジ」という会社の人が話していて。

例えば、BAKEというチーズケーキ屋さんがあります。どう見ても、リアル主体なんです。でも、そこから問い合わせが来たという。ECのイメージがありません。でも、彼らはレジを起点に、お客様を継続していこうと考えて、そこからオムニチャネルを意図して、ECを始めています。彼らはShopifyを使っているそうですが、そこでリアルの場で利用している「スマレジ」を連携させているわけです。かつてであれば、それは数千万レベルかかるものでしたが、今は、そこで「オムニハブ」というShopifyアプリを使って、そのスマレジを連携させるそうなんです。

すると、それらの商品が一気通貫で管理されて、その購買と顧客データがリアルのレジに紐づくから、ここで会員証が作れるわけです。会員証が作られれば、その購入後と、ポイントをつけられますから、そこでロイヤルカスタマーのプログラムの完成というわけです。実は、彼らは最初、リアルの集客のために、アプリを作っていましたが、アプリがあるだけでは意味がなかった。そこで、レジを起点に顧客データと購入を紐づけて、アプリ自体をポイントが集まる付加価値に変えて、リアルの価値を底上げしたというわけです。

オムニチャネルというと在庫連動、みたいなイメージが強いですが、そうとは限らないいまの実態を示す事例だと思いました。

関連記事:レジを起点にオムニチャネルが始まる

・物流現場もスマートに

 

先日、Geek+という会社に行ったんです。そこでは、自律型協働ロボットというのを扱っているのです。昨今、ECが急激に進化したことで、物流の生産性が見直されているわけです。

この「協働」というのがキーワードで、彼らは中国発祥の会社で2015年創業にして世界中の200社にそれらを導入しています。その機械を扱う倉庫にいけばわかるのですが、その機械が人間のようにスムーズに動くんです。つまり、「協働」であって、全部をマシンに任せるわけではないんです。ピッキングしていると、それに沿った棚が人間の方に寄ってきて、その商品を受け取ると、そのまま、棚が移動していくわけです。

いままで人間が作業をしているのをマシンでやっていますが、単純に人間の仕事を奪い取っているわけではないんです。人間の行動の中で特に負荷がかかりやすいところをテクノロジーに変えて、人間の行動の作業効率を上げようとしているわけです。だから、オフィスの事務作業のように物流をこなしているスタッフの姿が印象的でした。だから、これで雇用を確保できるというわけです。

それは時代のニーズに応えるという意味合いでも重要で、実は、ショッピングモールなどではセールを頻繁に実施するほど、お客様が離脱しているという現状もあるそうなんです。それはなぜかというと、急に出荷数が増えるから、配送遅延が頻発して、かえって普段のサービスに満足していた人がそれで嫌になってしまう。

これを考えると、セールを考えないということが大事でしょう。そして、もう一つはセールじゃなくても、メディアなどに取り上げられて、急に出荷数が増えたとしても、対応できる環境を作るということ。それはやっぱりコストを抑えて、必要なところをやっていく。だから、「協働」なんです。そもそもの負荷がかかるところを軽減してあげることで、そういう急な波動の変化にも対応していこうということ。

これからは顧客満足度と、物流の関係性はもっと深くなっていくのだろうなと思った次第です。

関連記事:Geek+ の協働ロボットが果たす未来 通販にとって喫緊の課題に応える

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77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」この番組は、「エーデルワイスファーム」野崎創さんの司会によるもので、北海道を中心としたものですが、全国どこでも聞くことができます(PCの場合、Flashプレイヤーが必要です)。野崎さんは、「メディアは身近なものになったんですよ。 だからこそ、発信力がある人が中身あることを継続してやれるかどうか。 そういったお話を一緒にぜひ作りましょう。」と声をかけてくれて、僕の「アナザーエディション」というコーナーが始まりました。許される限り、隔週で出演してます。
■【スマホアプリの「リスラジ」から「選局」→「776FM FMドラマシティ wonder storage」で選ぶ 】
■【ウェブサイト(http://listenradio.jp)から「全国のラジオ局→北海道→radio TXT fm dramacity」で選ぶ】

もう一つはシンプルな話です。楽天市場でSKU対応というのが最近、叫ばれていて、それは商品の登録単位を帰るというものなんですね。一部の店舗からは今更?というくらいのもので、その辺は楽天はもっと早く動くべきだったという議論はある。

ただ、これにより、店は今まで以上に、綿密に在庫と消化率を丁寧に運用する繊細さが求められるようになっていくなと思うわけです。例えば、今までカレーライスで甘口、中辛、辛口で一個一個、登録が必要だったものも、変わる。カレーライスの登録に対して、甘口、中辛、辛口がある。

それ自体は大したことがないのだけど、それで例えば、お客様にとってはバリエーションを見せるだけではなく、そのそれぞれの価格の違いも明示して、お客様に判断の材料を生み出すことができるわけです。

例えば、当然、需要と供給の関係ですから、商品が売れ残っている型番に関しては、わざと他の型番よりも安くして、そちらへ促すなんてこともできるようになります。

インソールなんですが体幹筋を鍛えるという商品で、よく見ると前方にボールが入っている。実はこれを履くと、母指球というところにそのボールが当たって、ここに力が入るらしいんですね。すると、人間の性質で母指球に力を入れると、自ずと体幹筋に力が入るのです。だから、履いているだけで体幹筋を鍛えると。

みごとだなと。

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145はマガジンは「ヒットの生まれ方と育て方を考えるメディア」。キャラクターなどのコンテンツ関連と新しい小売りの最新情報、商品開発の実態を追うメディアです。
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石郷 学

株式会社 team145 代表取締役 

ジャパンEコマースコンサルタント協会 客員講師 

776.fmラジオ『connect』準レギュラー

Next retail Labフェロー 

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