ラジオ出演：商業施設も視点を変えれば変貌できる

ラジオ出演：
77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送（毎週木曜AM11：00から）に出演します。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話すのは・・・
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・商業施設も視点を変えれば変貌できる

一つ目は商業施設も視点を変えると、力を発揮するという話です。J.フロントリテイリングの林専務の話を聞いていて、大事なのは掛け算だと。要は、掛け算って元と数が小さいといくらかけても足し算と変わらないと。デジタルも強みを何かを認識することからはじまるって話しているんです。

例えば、パルコにいたので強みは接客だから「カエルパルコ」というサイトを作って、テナントにブログを書いてもらい、そこから店舗受け取りと、ECを始めた。それはアプリのポケットパルコと連動して、場所を問わず、価値観を作って、商品を販売するという事を始めたわけです。別にオムニチャネルとかではなく、せっかく持っている強みを最大化させているだけにすぎないと。

でも、それって過去の話かと思いきや、場所が変わって大丸松坂屋百貨店でスタッフの価値を尊重する動きをしたら、そのうち一人が「お菓子食べ過ぎ会社員」というアカウントでTikTok上、大ブレイクしたって話なんです。

未来も見据えていて、最近何をしているか。Web3.0だそうです。彼らの強みはセレンディピティであり、その一つがミュージアムだと。だからミュージアムをリアルで開催して、そこでARで色々映し出される様にして、制約の多いリアルを無限に広げて、顧客体験を向上させた。

一方で、ウェブ上にもそれと同じミュージアムを存在させた。でも、その先に独自の部屋を作って、アーティストと交流ができ、EC限定の商品を買えるようにした。でも、パルコとしてはそれぞれ違った価値を提供しているからといって、両方から入場料を別々にとっている。売上は倍ですよね。

強みなくして、デジタル化なし。それを掛け算で言い表していて、うまいなと思った次第です。

関連記事：商業施設のデジタル化の深層 パルコがその強みを“掛け算”して伸ばせた理由

・リアル店の価値を最大化するワークマン

二つ目は、リアルの価値を見直すって話であって、最近、ECに力を入れているワークマンから「でも、配送対応はゼロにしたいんです」って言われて、へっ？と思いまして。

発想の転換なんです。そのヒントは、先日、銀座にオープンさせた「ワークマン女子」の話に直結していて、スペースはそれほど大きくないけど、過去最高レベルの売り上げだったと言うんです。

つまり、彼らの真骨頂は店に来てもらう事なんです。しかもそれを各地に設置しているのは、場所によって気持ちは違うはずだという仮説にあるんですよ。地元なら日用品だけど、銀座ならオフィスカジュアルだと。

だから、商品は同じだけど、その場所にくる時の気持ちによって、新しい使い道をお客さん側が発掘してくれて、ここに彼らが新規顧客のチャンスがあると見ている。だから、ありとあらゆる拠点に置きたいと。当然、渋谷新宿も考えたいし、一方で地元の場所も。

そのためには、お店、来てください。商品の受け取り場所であると同時に、商品の新しい可能性を発掘して、互いに楽しみを分け合いましょうと。

結果、彼らは、ECを推進していますが、お客様には原則、そこで買った商品を配送するのではなく、お店に来てもらうために、彼らは配送はゼロにしたいのです、という。この発想は確かに、他にはないなと感心した次第です。

関連記事：新商品ではない。“新用途”開発こそワークマンの真骨頂 池袋など出店攻勢をかけるその理由

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77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」この番組は、「エーデルワイスファーム」野崎創さんの司会によるもので、北海道を中心としたものですが、全国どこでも聞くことができます（PCの場合、Flashプレイヤーが必要です）。野崎さんは、「メディアは身近なものになったんですよ。 だからこそ、発信力がある人が中身あることを継続してやれるかどうか。 そういったお話を一緒にぜひ作りましょう。」と声をかけてくれて、僕の「アナザーエディション」というコーナーが始まりました。許される限り、隔週で出演してます。
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