本読みました!「ソノリティ はじまりのうた」

先日、佐藤いつ子さんの「 ソノリティ はじまりのうた」という小説を読みました。
人間って外側から見える表情からは胸の内は見えてこないんだな、という思いをすごく感じました。学生時代の話で、全体を流れる透明感のあるストーリーのおかげで、より一層、それが強調されて、胸に響きます。
でね、思ったんです。胸の内を理解するために必要なことってなんでしょうって。僕はこの小説を読んで、実は「互いに向き合う事なんだ」って思いました。
この小説における晴れ舞台は合唱コンクールです。そこの成功はどこにあるのかと考えたときに、僕は思ったんです。「何を奏でるか」以上に、「一人一人の気持ちを『チューニング』できるか」の方だろうなと。
大人の僕らも、そうじゃないですかね。各々を尊重することから、実はその『チューニング』ができるのかもしれません。
僕ら、変に先入観でその人を見ていないですかね?見た目から見える部分と、個々の抱く胸の内は案外、異なっているはずなのに。
今こそ、学生時代のような純粋な気持ちで、それを考えて、見ること大事だと思いました。