3月012023

未来に向けたECビジネスの進化：STOCKCREW × ショップサーブのAPI連携がもたらす価値

新機能(BtoB)

EC業界は今、注文から出荷までのスピードや正確性がビジネス成長のカギを握る時代に突入しています。消費者は注文後の発送状況をリアルタイムで把握したいと考え、短期・確実な配送を求めています。その要望に応えるためには、受注や在庫、発送プロセスのすべてをスムーズに連携できる仕組みが必要不可欠です。

　そうした背景の中で、発送代行サービスを提供するSTOCKCREWシステムが、ECプラットフォーム「ショップサーブ」とAPI連携を開始しました。この連携によって、小売店（ECサイト）にどのような未来的価値がもたらされるのでしょうか。

1. シームレスな受注・発送管理：自動化がもたらす時間とコストの最適化

今回のAPI連携によって、ショップサーブで受注した未発送データが自動的にSTOCKCREWシステムに取り込まれるようになりました。

　従来はEC事業者自身が受注情報をExcelや別のツールで管理し、そこから物流倉庫へ依頼するなど、手作業による二重入力が発生していました。しかし、この自動連携により、

といったメリットが期待できます。

これらはEC事業者にとって、顧客対応やマーケティングなど本来注力すべき業務にリソースを振り向ける大きなチャンスとなるでしょう。

STOCKCREWシステムでの出荷作業が完了すると、配送業者の追跡番号が自動的にショップサーブへ連携されます。

　これは購買客にとって、購入後の“待ち時間”を安心して過ごせる重要なポイントです。たとえば、

など、顧客体験の向上が期待できます。配送状況を正確に把握できることは、「すぐに届く／どこまで届いたかわかる安心感」として、リピート購入につながる大きな要因にもなります。

　EC事業でとくに悩みの種となるのが、在庫の過不足やデッドストックの問題です。今回のAPI連携では、在庫数の変動がリアルタイムでショップサーブへ反映されるため、売り切れによる機会損失や在庫過多によるコスト増を最小限に抑えられます。

在庫データを正確に把握することで、

といった施策が可能となります。つまり、“在庫情報の共有精度”こそがECビジネスの成否を分ける時代に突入しているのです。

STOCKCREWシステムは、発送代行の利用企業に対して無償で提供される業務管理システムです。「完全フリー」でありながら、以下のような特徴を備えています。

　単なるデータ管理ツールではなく、「EC業務を総合的に効率化し、付加価値を高めるプラットフォーム」として機能する点に大きな魅力があります。特に、同梱物の仕分け指示やリアルタイムでの倉庫作業の可視化などは、ブランド体験の向上や物流の効率化に直結する機能です。

　ここ数年で顕著になっているのは、自動化やDX（デジタルトランスフォーメーション）がECの生産性を左右するという事実です。

　消費者は「早く届くこと」「正確に届くこと」にとどまらず、購入後のサポートやブランド体験全体を重視します。そのため、ショップ運営者は物流の精度を高めながら、マーケティングや商品企画にも力を注がなければなりません。

　今回のSTOCKCREW × ショップサーブのAPI連携は、“作業の自動化”による人的リソースの解放”と、“在庫・出荷のリアルタイム連携による顧客満足度の向上”を同時に実現します。

　これは今後、より高度な分析やパーソナルな顧客体験を提供するための基盤づくりともいえるでしょう。店舗経営者は、単に作業効率化だけでなく、“データを活用した新しい顧客価値創造”を目指せる段階に入っているのです。

　EC市場は拡大と競争が激化の一途をたどっています。その中で勝ち残るためには、効率化はもちろん、常に変化する消費者ニーズを的確に捉える“柔軟性”が必要です。

　STOCKCREWシステムとショップサーブのAPI連携による自動化・リアルタイム化は、その柔軟性を支える大きな一歩となるはずです。未来に向けて、EC事業者が生き残り、さらなる成長を遂げるための最適な基盤づくりを。