佐々直 セルバ店 愛されつつ閉店ゆえの満天の笑顔
そこは、あたたかな笑顔で溢れていたに違いない。仙台にある蒲鉾の名店「 佐々直 」 セルバ店 は昨日、5月18日を持って、閉店の為、それを惜しんで多くの人が駆けつけた。
心通うお客様と 佐々直 スタッフ
この店には僕は仙台が故郷であることもあって一度、訪れたことがあって、不思議とお客様の方からスタッフに声をかけて、何かお土産のようなものを置いて行ったり、まるで“ご近所付き合い”のようなアットホームな感覚がそこにはあった。昔からの馴染みのような、そんな触れあいを大切にするお客様とスタッフの姿が印象的だった。
理由は、なんとなくわかっていて、この店の店長、菅原亜依さんとは、以前、「楽天 うまいもの大会」で話を伺った際に、こんなことを言っていた記憶がある。
「仙台の地には、笹かまぼこのブランドが数多くあって、認知の高いところもあるけど、自分たちが手がける「佐々直」の笹かまぼこの味はそこと少しも引けを取らないと感じている。だから、私は出会ったお客様一人一人の気持ちに寄り添うことで、「佐々直」の笹かまぼこが特別なものだと思ってもらえるように意識している」と。
笹かまぼこが繋いでくれたお客様との絆だけど、その絆を支えているのは、彼女や一緒に販売するメンバーのこうした気持ちでもあって、それらがいわばワンセットでお客様に届いているのだ。
そして迎えたラストの日
菅原さんとはたまたま、僕の「#コロナが落ちついてからの私の夢」企画にお声がけする際に、やりとりをしていた関係で、閉店のことは知らされていた。この日、全ての販売が終わったことをTwitterで見かけて、いよいよこの日が来たんだと思った。遡って見ていると、この5月17日に至るまでは、お客様からアイスの差し入れがあったり、その想いに包まれつつ、スタッフ全員がフル稼働で奮闘していたことがうかがえ、いかに支持されていたのかがわかった。
店は閉店するけど、その思い出はずっと残るし、その思い出を提供し続けてきたことに胸を張ればいいと思う。お疲れ様の意味を込めて、この記事を書いた。この店がやってきたことの全ては、写真の笑顔に集約されるのではないか。
店長を始め、スタッフ皆のこの光り輝く太陽の笑顔はまた、燦然とどこかで明るく照らすことになるだろう。またお会いできる日まで待とう。
※ちなみに、店長の菅原さん、「#コロナが落ちついてからの私の夢」企画にも賛同してくれていました。