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ラジオ出演:ピーカンナッツで被災地を救う

77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送(毎週木曜AM11:00から)に出演します。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話すのは・・・
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一つ目は、陸前高田のサロンドロワイヤルの話です。この場所は、東日本大震災で津波の影響を受けました。サロンドロワイヤルは人が住めなくなったこの土地に、ピーカンナッツの木を植えました。きっかけは、東大の研究所が彼らの元に訪れたからで、機能性など、優れた食材なのに、アーモンドの流通のわずか1/100しかない。一方で、被災地は津波の危険性で、人が住めなくなり、その土地の利活用を考えていた。

そこで、サロンドロワイヤルに一緒に何かできないかと尋ねた。その理由は、この店が国内のピーカンナッツの1/3の流通を握っていたから。

それで話を聞くうちに、社内の反対を押し切って、前内さんという経営者は、そこにナッツの木を植え、横に店と工場を建てた。彼女がいうわけです。人口1万7000人しかいないから、店にくる人は限られている。だから、工場で売上を立てようと。でも工場の稼働は本当に大変で、一度動かせば、もう止めることはできない。建てるだけでは大赤字。

それで、本社のある大阪でナッツ事業部を0から立ち上げた。作るにしても、売り先がなければ、生産を回していていけないので、チョコの会社なのに、ナッツの流通を生み出すための営業に奔走。最近では、夏だけで全国に3〜4億円の売上になり、そこまで礎ができたから、それをそのまま、大阪から陸前高田に持ってきた。

だからこの場所はいきなり売上を作れて、あわせて、店も開設して、生まれも育ちも陸前高田の人たちという二十人の雇用を生んだ。そして、未来へと。ピーカンナッツの木は長い年月をかけて育ち、もっと需要されるべき「ナッツの実」はその場所の工場で製品となり、全国に出荷されて広がるとともに、店に並んで、陸前高田の復興のシンボルとしたいと。

事業が人々の救いになれる、そして知恵の働かせ方、覚悟、全て感銘を受けました。

もう一つは、何かと話題の生成AIに関してです。これはGoogleの元開発者で、20年近く、シリコンバレーにいたMODEの上田さんが話していたことで、なるほどなと思いました。

今、彼らエンジニアは、ヘルメットをかぶって、現場に張り付いていますっていうんです。なぜ?って思うけど、ここに本質があります。今の進化は驚くもので、テキスト、静止画からの動画、映画風のムービーの作成に至るまで、この一年でそれができるようになりました。

エンジニアがこれまでコードを書いていたのも、生成AIがしてしまうし、それどころか、説明書を作成して、バグまでチェックする。その時、自分たちの仕事の価値はと、少し危機感を感じたそうです。

次なる段階で、生成AIの半導体を作るNVIDIAが「GTC AI カンファレンス」というイベントでやっていたのは、ロボット。つまり、今度は、「人間の動作を生成していく」ことを念頭に、倉庫内の改善案を提示していたわけです。

人間はどうあるべきかという話で、先ほどのヘルメットの話に戻ってくる。今の倉庫の話もそうだけど、最近でも渋谷の山手線の線路移設を人力でやったみたいなニュースがあります。

つまり、我々の生活の8割はそういう人力でやっている仕事なのです。そういう人力でやっているものを補完するものとして、生成AIをどう機能させていくか。

彼らエンジニアがヘルメットをかぶっている理由。それは、その現場で生成AIをどう活用することが、人類にとっての生産性を上げるか、その「使い道を指し示すこと」こそが、人にできることなのだと語っていて、深いなあと思いました。

自分が置き換えられるのではなく、広く、自分がその知見を元に、ビジネスとしてのクオリティを上げられるか(それは、粗利と売上機会のバランスの中でビジネスがあるから)生産性の面で、改善できる箇所を生成AIとともに考え、新しい事業のあり方や世界を作り出していく先に、未来があるというわけです。

 

 

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