ファミマ で Convenience Wear デザイン性追求
大量生産の中にも変化の予感。よりデザイン性高く、多様性を意識したもので少し狙いを定めて、生産性高く、回していく動きが生まれそう。株式会社ファミリーマートは、関西限定で展開していた「 Convenience Wear 」を2021年3月23日から全国展開しており、これは、今年9月に創立40周年を迎えることを受けた ファミマ なりのチャレンジの一つである。今までコンビニ衣料品は緊急時に買うものという印象だったが、コンビニ衣料品でありながら、「いい素材、いい技術、いいデザイン」を掲げつつも、低価格でどこでも買えるというコンビニの利便性を生かす。
ファミマ 身近に でも更に良質に Convenience Wear
商品ラインナップは、シャツ、タンクトップ、ソックス、エコバッグなど、そこまでファッションに差が生まれないところの部分を狙っている。そこで、ファッションデザイナーの落合宏理氏を起用し、デザイン性にこだわり、さらにオーガニックコットンやリサイクルポリエステルを使用することで、着心地の良さに加え環境への配慮を実現させているわけだ。
比較的、お金に余裕がある層に対しては、インナー系でも良質なものをと考える点があると思われ、そこの層に一定の指示がありそうにも思う。特に、昨今の状況を受け、ジェンダーレスの風潮も意識し、性別に関係なく、心地よく着ていただけるシルエット、サイズ感のアイテム・デザインで展開しており、多様性を取り入れてもいる。
顧客データをより細かく
コロナ禍によってリモートワークが広がり、人々は身近な場所で買い物をする傾向が強まった。そんな中、コンビニ各社が狙っているのは、顧客の購買データではないだろうか。日用品だけでなく、地域ごとの趣味嗜好をデータから分析し、豊富な拠点網を活かして日本の良質な素材や工場と連携し、適切な生産量で商品を供給する。
これまでのPOSデータに基づく分析を、より多様で緊急性の高いものに限定せず、地域ごとの特性を反映した商品展開へと進化させることで、生産性の高い流通モデルを実現できるはずだ。コンビニは今、その方向へと舵を切ろうとしている。この動きには注目したい。
今日はこの辺で。