後払い決済 クレカを持たない人が趣味などに使う傾向 メルペイ調べ
メルペイ は、「後払い決済サービスに関する実態 調査 」を実施した。購入代金を後から支払うことができる 後払い決済 サービス。その認知・利用状況についてどうなのだろうか。その利用者・非利用者、総計800名を対象に聞いたのである。
EC市場における「後払い決済サービス」決済額は、2022年には1兆3,500億円に拡大すると予想されている。これは「オンライン決済サービスプロバイダーの現状と将来予測 2018版(2018年3月、矢野経済研究所調べ)」に基づく。
実は、世界全体でみれば、2025年に「後払い決済サービス」市場の取引額が約72.8兆円に達するとの見込みが出ている。これは、インサイダー・インテリジェンスによる調査レポート「BNPL(Buy Now Pay Later)2021年1月」によるものである。
今回の調査元メルペイにおいては、2019年4月に「メルペイスマート払い(翌月払い)」の提供を開始。2020年7月からは翌月以降に分けて支払うことが可能な「メルペイスマート払い(定額払い)」に対応する。結果、20〜30代の利用者を中心に幅広く利用されている。
メルペイ 調査 後払い決済 利用者 に どんな特徴が?
全国10~50代、男女800名へのリサーチで特に気になった3点を取り上げたい。一つ目が後払い決済サービスの利用実態。
1)後払い決済サービスの利用実態について
普段使用している決済手段として、どういうものがあるのかをリサーチしているのが下記である。
商品の購入やサービスを利用する際に、普段使用している決済手段として23.3%が後払い決済サービスと回答。後払い決済サービスは、約4人に1人が利用している。
2)後払い決済サービスの認知・利用率、および利用者の感じているメリットについて
では、その中で、知っている後払い決済サービスは何かを確認してみたわけだ。
これを見る限りにおいては「NP後払い」が認知(32.4%)、利用(25.6%)ともに高いことがわかる。また、利用場面と決済の関係性の深さをうかがえる要素。それで注目したいのが年代別の後払い決済サービスの認知・利用の比較。10代・20代の約36%が「メルペイスマート払い」を認知。若年層の利用や認知率がもっとも高い。彼らにとって「メルカリ」が比較的身近なことで、そこに付随する「メルペイスマート払い」を自然に知り、利用も広がっていることがわかる。
3)後払い決済サービスの利用シーンおよび利用者特性について
後払い決済サービスを利用するタイミングについてのリサーチが下記である。
これについても後払い決済サービスを利用するタイミングについてはどうだろう。クレジットカード保有者(62.8%)、非保有者(60.2%)ともに「日常の生活必需品などの買い物」がもっとも多い回答。この辺は予想のできるところではある。
クレカを持たない人の中で趣味に使う
ただ、クレジットカード非保有者はクレジットカード保有者より後払い決済サービスを利用する割合が高い。「英会話など学習系のサービス利用」や「旅行、映画やイベントやライブなど趣味体験のため利用」などである。趣味や学習系など、日常生活以外の体験消費での利用が多い傾向であることが分かる。
これは、個人的憶測でもあるが、クレジットカード非保有者は、ショッピングも多いのだけど、一方で、ショッピングというよりは、趣味や学習など非日常系のものを現金などと敢えて切り分ける為に、先送りして決算手段を変えているようにも思える。それは、趣味や学習系など非日常系がその人のお金の中での占める割合の中で、それなりの存在感があると感じられているからでありそうに思う。
なので、趣味や学習など非日常系に対して興味を持つユーザーは比較的、年齢層が低い非クレジット保有者が多いからこそ、逆に、後払い決済サービスを標準装備して、それらのユーザーが入り込めるようにしていくなどの努力をしていくと、それらの事業にもプラスに働くのではないか、と思うのだ。
だからか、心なしかサブスクリプション系も、非クレジット保有者の方が多いような気がするので、相性の問題もあるけど、徐々にクレジットカードを持つようになってからのことを考慮して、導入部分において、これら後払いを充実させておくと良いのかもしれないと思うのだ。
今日はこの辺で。