MakeShop 2021年 流通額が前年比117%増 過去最高の2,749億円
やはり、自社EC系のプラットフォームもコロナ禍のネット利用増加で、堅調に伸びている事がわかる。GMOメイクショップによれば、自ら運営する「MakeShop byGMO」の実績に関して、2021年1月~12月の全ネットショップにおける年間流通額が前年比117% 、過去最高の2,749億円に達したことを明らかにした。自社ECに対しての理解が深まっているのと、彼らの用意する機能についての利用機会に対しての理解と増加が売上を伸ばすことになっているように思われる。まずは下のグラフを見ていただこう。
その背景
右肩上がりで伸びているけど、2020年からの伸びが顕著である。コロナ禍でのEC需要の増加が後押しとなり、ちなみに大きく伸びた2020年の年間流通額は前年比135%の2,343億円。消費行動の変化は、EC需要の高まりを呼び起こしている。ただ、注目したいのは、急激な伸びを示した一方で、一過性にさせていない点である。一時的な変化にとどまらず成長を続け、2021年の年間流通額は急成長を遂げた2020年よりさらに増加し、前年比117%の2,749億円となり、過去最高を更新。
1店舗あたりの売り上げも増加
GMOメイクショップが説明するところによれば、2021年の流通額が過去最高となった背景にそれぞれの事業者EC化の流れから契約数が増えたとともに、1店舗当たりの売上も増加していることがあるようだ。
実際、彼らは『プレミアムショッププラン』というのがあるようで、それを利用する店舗数は、2021年末時点で前年比108%。安定した売上を梃子に定着している。簡潔に説明するなら、販売手数料を無料にして、その代わり、豊富な機能が全て使えるというプラン。
しかも、2021年12月の『プレミアムショッププラン』以上の各店舗における月商規模別の分布データでは、月商100万円~500万円未満の店舗数は前年同月比110%、月商500万円~1,000万円未満の店舗数は前年同月比116%と成長。この辺のデータからも、利用者増に後押しされる形で、事業者自体が本腰入れて利用する人が増えたことで、底上げされているに違いない。
1店舗あたりの売り上げも増加
2021年の流通額をジャンル別に見てみる。すると、意外にも言っては語弊があるかもしれないが、アパレルの需要がリアルでは大幅に減少する中にあって、彼らの場合は、「ファッション・アパレル」ジャンルの流通額が最も大きく全体の13%を占める。
次いで流通額が大きいのは「フード・菓子」ジャンルで全体の11%。コロナ禍での外出自粛により飲食店の利用を控える人が増えたことに加え、飲食店の営業自粛・営業時間短縮の影響からEC化による販路拡大を目指す事業者が増加したことが後押ししていたのではないかというのが同社の予想。
確かに「MakeShop」においては、大手外食チェーンや飲食店、食品メーカーによる新規導入が目立っているようで、そういう要素もこの動きに関連があるようには見える。
大事なのはこういう要素を通して、一度、定着した事業者による運用のレベルをGMOメイクショップサイドがきちんとオプションや方法論を指南して、引き上げることにあって、ここの店舗における一過性のことにならない工夫をすることである。
では、この辺で。