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withコロナ で 飲食店 に AI で未来を提示する LINE-コロナ禍で変わる飲食店の在り方

新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴い、飲食店は大きな打撃を受けています。LINEが開催した「LINE AI DAY」では、「withコロナにおける飲食業界の顧客コミュニケーション」について議論が行われました。これは、今まさに飲食店が直面している課題であり、解決策としてのAI活用が大きく注目されています

1. 飲食店の厳しい現状

1-1. ebica予約台帳:前年比90%減

「ebica予約台帳」を提供するエビソルの代表取締役・田中宏彰さんによれば、4月の予約数は昨年対比で90%減と非常に深刻な状況でした。緊急事態宣言の解除後も、特に東京ではまだ半分も戻っていないとのことです。飲食店にとって売上減は深刻であり、既存のやり方だけでは太刀打ちできない現実に直面しています。

2. 好調なフードデリバリー市場

2-1. 出前館:オーダー数は前年比1.5倍以上

その一方で、フードデリバリーサービスの「出前館」は好調を維持しており、代表取締役の藤井英雄さんによると、オーダー数は前年比1.5倍以上で伸び続けています。加盟店の増加も顕著で、お客様と飲食店の双方がデリバリーに価値を見いだしていることがうかがえます。

3. テクノロジーで乗り越える「withコロナ」の時代

3-1. 予約が当たり前になる流れ

エビソルの田中さんは、「以前は予約なしで来店するお客様が多かった店舗でも、予約をしてから入店する方が増えている」と指摘します。密を避けるための入店制限や席数制限もあり、今後は予約システムの導入と、その生産性向上がより重要になっていきます。

3-2. 「LINE AiCall」と「ebica IVR」の実証実験

エビソルでは昨年より、LINEが提供するAI電話応対サービス「LINE AiCall」を活用した「ebica IVR」の実証実験を開始しています。

  • LINE AiCall: 音声認識・チャットボット・音声合成の技術を組み合わせ、人間に近い応対を実現するAI電話応対サービス。
  • ebica IVR: エビソルが開発した電話予約受付ソリューション。

これにより、飲食店への電話予約をAIオペレーターが担い、自然なやり取りで予約を受注できる仕組みが整いつつあります。

4. 飲食店経営者の視点:限られた席数と売上のジレンマ

4-1. 満席でも売上は6割止まり

Bespo代表取締役の高岳史典さんは、飲食店を経営する中で「感染予防のために席数を減らさざるを得ず、満席になっても売上は以前の6割程度にしかならない」と語ります。この状況下では、単価を上げるか回転率を上げるかのどちらかしか生き残る道はありません。

4-2. 予約システムを活用した取りこぼし防止

特に繁忙期に電話予約が集中すると、スタッフが対応しきれず機会損失が発生します。コロナ禍では一人ひとりのお客様がより重要になるため、予約の取りこぼしを最小限に抑えるシステム整備が不可欠です。AIを活用した電話予約受付は、この課題を解決する手段の一つとなり得ます。

5. AIがもたらす未来と展望

5-1. 回転率の向上と売上確保

AIを使った予約受付システムやフードデリバリーの導入により、リアル店舗の限られた席数を最大限活用しつつ、テイクアウトやデリバリーで補うことが可能になります。直前予約にも対応できるため、回転率を高め、売上の底上げが期待できます。

5-2. 飲食店のポテンシャルを高める

飲食店経営者は、従来のビジネスモデルだけにこだわるのではなく、テクノロジーを取り入れながら柔軟に事業形態を変化させる必要があります。たとえば、AIによる予約受付、自社でのテイクアウトやネット通販など、複数のチャネルを組み合わせることで、顧客接点を広げることができます。

おわりに

「LINE AI DAY」で提示された「withコロナ時代の飲食店とAIの関係」は、単なる一時しのぎではなく、今後の飲食店経営の在り方を大きく変える可能性を秘めています。客足が戻りきらない中でも、AIをはじめとしたテクノロジーを活用し、生産性や回転率を向上させる取り組みを進めることが、飲食店の持続的な成長のカギとなるでしょう。

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