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イーザッカマニアストアーズ、再び──倒産から半年、支えてくれた人々への感謝とともに再始動

2025年4月、長年にわたって多くのファンに愛されたアパレルブランド「イーザッカマニアストアーズ」を運営していた有限会社ズーティーが、破産という苦渋の決断を下した。その知らせに、多くの顧客や関係者が驚きと悲しみの声を上げたが──。半年の沈黙を経て、再びその名が戻ってきた。

 再開の裏側には、旧ズーティーの想いを引き継ぎ、新しい形で歩みを始めた人たちの“再生の物語”があった。

第一章:突然の終幕、そして感謝の声

 2025年4月15日。イーザッカマニアストアーズを運営していた有限会社ズーティーは破産手続きを開始。25年にわたり築き上げてきたファンとの絆を前に、会社としての存続が叶わなかった。それでも、SNSやレビューを通じて届いた励ましの声は絶えることなく、元スタッフたちの背中を押し続けた。

店長・浅野かおりさんは、「あらためて、深謝とお詫びを申し上げたい」と語る。

「たくさんの方からの言葉が、何よりの支えになりました。本当にありがとうございました。」

第二章:再び動き出した“光”

破産手続きのさなか、ある知らせが届く。イーザッカマニアストアーズの事業を買い取り、再開させたい──。そんな申し出が、さまざまな企業から裁判所に寄せられたのだ。

「まさか、そんな道筋があるとは思ってもみませんでした。」

浅野さんたちは、当初その現実を受け止めきれず、ただ日々の手続きを進めていたという。だが「どこかでまた動き出すかもしれない」という微かな希望が、彼女たちを支えていた。

第三章:フジスターとの出会い

再開の立役者となったのは、老舗アパレルメーカー・フジスター株式会社。昭和7年創業の歴史を持ち、服づくり一筋に歩んできた企業である。同社を親会社とする「株式会社ズーティーイー」が新たに設立され、イーザッカマニアストアーズの名を再び冠することとなった。

フジスターの企業理念は「HEART WARE──心のこもったモノづくり」。

「変化を恐れず、挑戦を常態とする」その姿勢が、旧ズーティーの精神と自然に重なった。浅野さんは再開にあたり、フジスター社長の藤井尊徳氏との面談を振り返る。「『僕はテンション高めて文化もいいと思ってるんですよ』と笑いながら言ってくれて、前を向く勇気をもらいました。」

第四章:まだ始まったばかりの再生

半年間、モノづくりができない状態にあった。信頼を取り戻すには、時間も努力も必要だ。

それでも浅野さんは語る。

「お店は未来につくられていくものではなく、これまで積み重ねてきた“人の想い”によって形づくられるもの。

新しいズーティーは、メンバーみんなで、また新しいお店をつくっていきます。」

再びの船出にあたり、「今まで以上にまっすぐに、オープンにやりたい」と決意を込める。

第五章:感謝とともに、新しい一歩を

「この再スタートに関われることに感謝しています。みなさまにとって“再び会えてよかった”と感じてもらえる存在でいられるよう、力を尽くしていきたい。」

2025年10月、イーザッカマニアストアーズは再びその扉を開いた。

かつての温もりを受け継ぎながら、新しい仲間とともに“心のこもった服づくり”を続けていく。

ブランドの物語は、これからまた、新しい章を紡ぎはじめる。

今日はこの辺で。

新生ズーティー:https://www.zootie.co.jp/

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