象が踏んでも壊れない──55年前の大ヒットからの着想 サンスター文具のあのCMをモチーフに OWNDAYS
かつてサンスター文具が販売した筆入れは、「象が踏んでも壊れない」という強烈なキャッチフレーズで一世を風靡しました。そのCMをモチーフにしたのが、OWNDAYSのメガネ「Memory Metal(メモリーメタル)」です。55年前のヒット商品に敬意を表しつつ、現代の技術と情熱によって誕生したこの新商品。その背景を見ていきましょう。
サンスター文具の“あの筆入れ”誕生秘話
当時のサンスター文具・伊藤幸信 前社長が、「信号機のランプはとても頑丈だ」という発想からヒントを得て、耐久性の高い筆入れの開発を決断しました。社内では反対意見もあったそうですが、その熱意を押し切り、ついに商品化へとこぎつけます。
こうして誕生した筆入れには、「象が踏んでも壊れない」という名文句がつけられ、大ヒットを記録しました。創意工夫を貫き通した結果が、多くの人の心を掴んだのです。
OWNDAYSが感じたシンパシー
OWNDAYSがリリースした「Memory Metal(メモリーメタル)」フレームは、同じく強度と弾性にこだわった商品。サンスター文具の筆入れがそうであったように、OWNDAYSもまた妥協せずに開発を続けてきました。
「象が踏んでも壊れない」という言葉からは、単なるキャッチコピー以上の“ものづくり”の熱量が伝わってきます。OWNDAYSは、55年前の情熱に共感し、自らのメガネを「象が踏んでも壊れないメガネ」と銘打ったのです。
メガネ業界の素材トレンドと「Memory Metal」の誕生
近年のアイウェア市場は、樹脂素材から金属系素材へとトレンドがシフトしていました。そこでOWNDAYSは、樹脂系で人気を得ていた「軽さ」「丈夫さ」「かけ心地の良さ」を、金属素材でも実現できないかと模索。約2年の開発期間を経て完成したのが「Memory Metal(メモリーメタル)」です。
NT合金が生み出す形状記憶と超弾性
• 形状記憶
一度変形させても、特定の温度以上に加熱すると元の形状に戻る性質を持ちます。
• 超弾性
曲げたり捻ったりしても、すぐに元の形状に戻る弾力性があります。
この2つの特性によって、フレームの型崩れが起きにくく、長期間の着用でも快適なフィット感を保つことが可能になりました。
徹底した耐久試験
OWNDAYSでは、日本眼鏡普及光学器検査協会の機器を使った「テンプル変形耐久試験」において10,000回の変形に耐えることを実証。さらに、日本工業規格(JIS B 7285:2016)に基づく「ブリッジの変形」「耐久性」の試験もクリアしています。
こうしたデータからも、商品に対する確かな自信がうかがえます。
変わらない“ものづくり”への情熱
時代が変わっても、ユーザーの求める価値に応え続ける姿勢は、サンスター文具もOWNDAYSも同じです。かつての筆入れに込められた情熱と、現代のメガネに込められた情熱は、時代を超えて通じ合うものがあります。
「象が踏んでも壊れない」と謳われたあの筆入れがそうだったように、「Memory Metal(メモリーメタル)」もまた、多くの人々に支持され、愛されることでしょう。