イーベイ・ジャパン 越境EC 2021年 トレンド発表
趣旨:ebayに見る越境ECトレンド2021
イーベイ・ジャパンは、2021年度第4四半期(10‐12月)の期間、および2021年の一年間に日本セラーから出品されたアイテムの販売動向を発表した。カテゴリーマネジメント部 部長 中里氏によれば、「昨年、日本セラーの取扱高は前年比40%以上の成長を遂げました。コロナ禍において国内外の市場で様々なトレンドの変化があった中、上記ランキングに含まれていないニッチなカテゴリーにも、世界中の”Enthusiast”(熱狂的な)バイヤーの注目が集まりました。」とある。
■2021年 年間越境ECトレンド
・取引額:ブランドバッグ、時計が高額取引増加を受け1-2位に
・カテゴリー成長率ランキング:トレーディングカードが昨年比+218%に市場拡大
概要:100万円超え高額取引も活性化など状況変化
・カテゴリー別で見るとブランドバッグ、腕時計などで100万円超えの取引も
2021年(年間)では、取引額ランキングにおいてブランドバッグが1位、腕時計が2位に。どちらも安定した人気のカテゴリーであることに加え、100万円超えの高額取引も増加したことでさらに活性化した。
3位に躍進したトレーディングカードは年間の成長率ランキングで前年比+218%の圧倒的な伸びで1位となっており、ポケモンカードをはじめ世界的な人気が結果に反映された。また成長率2位となった自動車パーツは、米国のサプライチェーンが寸断されていることで需要が集まり順位を上げている。
・トレーディングカードQ4ではポケモンカードなどが人気
Q4の売れ筋商品では12月に発売されたポケモンカードの新作と25周年記念の拡張パックが1-2位を飾った。3-5位には年末のギフト需要の高まりからPlayStation(R)4、Nintendo Switch Liteや周辺機器がランクイン。上位5位をゲーム関連が独占した。
また、昨年夏から導入された新たな決済管理システムで可能になった100万円超の取引では、期間中最高額となる約692万円で販売されたロレックス デイトナをはじめ、高級腕時計が全体の6割を占め新たなトレンドとなった。その他、寿司ロボットや日本刀、人と同じサイズのガンダムのプラモデルなど、日本ならではのアイテムや変わり種の商品も高額で取引されている。
・女性向けブランド品の人気の高さを象徴
年間の取引額1位は女性向けのブランド品(Clothing& Accessories)が獲得。
Q1~Q4まで一度も1位を譲らず、2位以下は四半期ごとに順位が入れ替わる中安定した人気となった。2位には時計(Jewelry, Gems, Watchesカテゴリー)は前述の通り、100万円以上の商品の取引が可能になったことでエルメスやロレックスなど高級品の取引が活発になり平均単価が上昇している。また、3位のトレーディングカードは昨年6位から大きく躍進。ブームを超え定番の人気カテゴリーとして定着しそうだ。
・この一年で成長したカテゴリーではトレカ
取引額TOP10のうち、前年比で大きく成長したカテゴリーではトレーディングカードが1位に。+218%と圧倒的な成長率で年間取引額ランキングも3位に押し上げた。また自動車パーツは新型コロナウイルス感染拡大の影響により半導体不足や、米国のサプライチェーンが寸断されていることで、中古の部品や関連商品に需要が集まったことも起因し2位に順位を上げた。