1. HOME
  2. event
  3. 備忘録
  4. 病みつき度合いはファーストフード級「JUNKeeeeS」

病みつき度合いはファーストフード級「JUNKeeeeS」

・NFT作品で3500万円売り上げた

デジタルはあらゆる人材を生み出します。写真に写っているのはROKUさん。彼は、自らキャラクターを生み出し、1年間、必死でNFTを販売していたら、その売上額が、トータルで3500万円になったというのです。

ご存知の通り、NFTは画板も、絵の具もいらないし、展覧会場もいらない。原価が低く抑えられる分、利益が多く、それを元手にしてグッズ化を行なって、今拡大しているのです。「大体、キャラクターって動物が多く食べ物が少ないと思ったんです」。ROKUさんは、2022年、フライドポテトのキャラクターを、無我夢中で描きはじめました。

この無我夢中が彼の強みなんですよね。実は、その彼の過去の話を聞くと、一番最初、大学時代は、イベント系の仕掛けをしていたこともあって、“イケイケ”だった。

でも、その後、彼はその時にバイトをしていたアパレルショップの店長に誘われ、アパレル商品のECサイトの立ち上げに直面するとともに、会社の立ち上げという貴重な経験をします。

・異常なまでの闘争心は彼自身の過去から

ただ、ベンチャー企業なので、寝る間も惜しんで、仕事をしたとかで、平均労働時間は16時間。殆どの人はついていかなかったのに、彼はずっと働き続けて、それが標準になった。だから、数年前に会社を立ち上げ、そこでキャラクターを生み出し、勝負をかけようと思った時の馬力は、その時譲りのものであり、ゆえに結果が伴ったということになります
至ってキャラクター自体はシンプルな設計なんですよ。きっかけはまさに、そのアパレルショップでのプレゼン大会だったのです。当時、裏原宿のストリートファッションを目にしていた彼は、そこにキャラクターとファッションの親和性の高さを見たというのです。

これが今、起業してからキャラクターを描き続ける始まり。そこで花咲くイメージがあるから、そこから逆算して、このキャラクターをどうやって伝え広げていくかも本気なんですよね。

なぜなら、今の時代のリソースを取り入れ、うまくブレイクできれば、自分があの時に描いていたイメージがここに実現するのですから。今、30代後半。悶々と形にできていなかった時期が長い分だけ、本気度合いが大きい。

・執着するからキャラクターも濃くなる

例えば、メインキャラはポテトフライ。赤いパーカーを着ているのは、ファーストフードにおける「病みつきになってしまう感覚」に着目したから。人の潜在的な欲求に訴えかけるまでして、人を引き込もうとするパッションが、もうキャラに乗り移っています。

名前はポテトヘッドで、その相棒はピザハット。ピザハットと生き別れた兄弟がドミノという具合に、ニヤリとしてしまう設計を織り交ぜながら、ジャンクフードの世界で押し出すのも、それが世界中に好まれる要素だから。徹底的に、人の気持ちを振り向かせる要素は何かを考えて、作り込んでいます。ブランド名も「JUNKeeeeS」と名付けるのもうなづけます。

この執着心こそが、NFT界隈で話題を集める原動力だと思うし、だからこそ、同ブランドは、KDDIやカプコンとコラボレーションをするまでして、幅が広がりつつあるといえます。

・作家の人生を重ね合わせて

 

わずか2年ほどの間で、ここまで来れるというのが、今の時代を象徴することです。余談ですけど、このROKUというクリエイターの人生も鑑みると、この粘着性というか、こだわりも一層、際立ってくるのが面白いです。

ある意味、原点は若かりし頃のあのキャラクターのイメージだけど、その後の人生を経て、彼は今こそ、その蓄えてきた経験を、そのキャラクターに全投入することで、消化されようとしているわけです。

並々ならぬ執着が感じられるけど、でも、それが活かされるというのが今のデジタル時代。この熱量がキャラクターを通して、ジャンクフードやファーストフードのように、どれだけ人々を病みつきにさせ、熱狂させるのでしょうか。彼らなりの熱っぽい躍進が楽しみです。

Headline

| 備忘録

今後のイベントはございません。