3月042021

LINE×ヤフーが拓くソーシャルコマースと孫正義氏の“製造業”戦略――ECの未来を語る

【出演】776FMラジオ野崎創氏MC「connect」　隔週木曜コーナー「アナザーエディション」

LINE×ヤフーで加速するソーシャルコマースと孫正義氏の投資戦略【FMドラマシティ「connect」】

77.6FM「FMドラマシティ」の番組「connect」では、エーデルワイスファームの野崎創さんを司会に、いま注目のトピックについて深く切り込む時間をお届けしています。僕は「アナザーエディション」というコーナーで隔週出演し、取材や情報収集を通じた最新の業界動向を紹介。

今回注目したのは、LINEとヤフーの経営統合によるEC・ソーシャルコマースの強化と、孫正義氏の「製造業」発言に見るグローバルな投資戦略。日本のEC市場を取り巻く環境がどのように変化するのかを探ります。

LINEとヤフーの統合は、特にeコマース分野での追い上げが期待されます。

• UI/UXとコミュニケーション性: LINEの強みを活かし、Yahoo!ショッピングの既存通販をソーシャル化

• LINEギフトやライブコマースの活用: 既存の友人関係やコミュニティを基盤に、商品紹介や購入を促す

• オムニチャネル戦略: リアル店舗への送客をプッシュ通知で強化し、「Smart Store Project」で在庫管理を最適化

LINEの優れた情報発信力とヤフーのEC基盤が合わさることで、よりシームレスなショッピング体験が実現する見込みです。

LINEは若年層・女性層に強いものの、EC基盤では弱い部分も。そこをヤフーが補完する形となります。

• 20〜30代女性ターゲット: LINEの主要ユーザー層をヤフー系ECへスムーズに取り込む狙い

• PayPayとの統合効果: 決済インフラを一体化し、楽天との競合を激化させる

• コロナ禍でデジタル化加速: IDひとつで多様なサービスを利用できる利便性が、さらに重要に

ECや決済の使い勝手が向上すれば、ユーザーがより積極的にLINE×ヤフー経済圏内で行動するようになるはずです。

ソフトバンクグループの決算で孫正義さんが「製造業」と自社を表現した背景とは？

• 投資による産業創造: AI革命を見据え、さまざまな企業・サービスを“生み出す”立場を自負

• PayPayのインド決済技術活用: 海外スタートアップの技術を取り入れ、日本市場で躍進

• グローバル視点での新発想: 単なる資本参加に留まらず、新たな事業モデルの“製造”を進める

孫正義氏は、情報革命からAI革命へと目を移しながら、新しい産業を創出していく姿勢を鮮明にしています。

LINE×ヤフー経営統合と孫正義氏の投資戦略から見えてくるのは、国内に閉じず、海外の技術やサービスを取り入れながら成長していく必要性。

• 国内EC市場の激化: 楽天・Amazon・Yahoo!が三つ巴となり、利用者の獲得競争が熾烈に

• ローカルな店舗・事業者の支援: LINEが進めるリアル店舗連携やオムニチャネル化により、中小規模の事業者にもチャンスが

• AI革命への布石: データ分析や自動化を取り入れ、最適な商品提案や物流を実現

今後もECと決済の領域で抜本的な変化が起こる可能性が高く、国内外の動向から目が離せません。

野崎さんの“メディアは身近なものだからこそ、発信が継続できるかが大事”という思いに共鳴し、僕は隔週で出演しています。

【まとめ】

• LINE×ヤフー経営統合: コマース機能の弱点を補完し合い、ソーシャルコマースを強化。若年層女性を中心に新たなECエコシステムを形成

• 孫正義氏の“製造業”論: 投資で新産業を“作り出す”視点から、国内外の技術を積極導入。AI革命と連動し、新ビジネスモデルを模索

• ECとリアルの融合: オムニチャネルやプッシュ通知でリアル店舗への送客を支援。ネット×リアルを自在に行き来する消費者の利便性を高める

今後も、グローバルな視点と国内市場の特性が交錯しながら、ECや決済の世界は激変していくでしょう。番組「connect」を通じて、僕もこうした大きな動きを継続的に追いかけていきたいと思います。どうぞお楽しみに。