BUYMA初のアパレルレーベル「ADDED(アデッド)」誕生──ユーザーの声がもたらす新たな付加価値
海外通販に慣れ親しんだ感度の高いユーザーが集まるC to Cマーケットプレイス「BUYMA(バイマ)」。世界161カ国に在住する15.2万人以上のパーソナルショッパーを通じて、世界中のブランドやトレンドアイテムを購入できるのが最大の特徴です。会員数はすでに758万人を超え、取扱ブランド数も1.3万以上。日本未上陸ブランドや国内完売アイテム、さらにはコスメやインテリア雑貨まで幅広いラインナップがそろうことで、多くのファッション好きから支持を得ています。
そんなBUYMAを運営する株式会社エニグモが、2020年8月12日に初のオリジナルアパレルレーベル「ADDED(アデッド)」を立ち上げました。これまでC to Cプラットフォームとして機能していたBUYMAが、独自ブランドを打ち出す狙いとは何なのでしょうか。その背景には、「海外通販を利用する感度の高いユーザー」特有の声を活かした“メーカー的なチャレンジ”があるといいます。
データとユーザーの声を生かしたブランドづくり
ADDEDは「日常にときめきや自信などのポジティブな要素を“加える”存在でありたい」という思いから名づけられました。実際の企画・生産体制は以下のようになっています。
1. 独自データ&アンケートによる商品企画
BUYMAが保有するユーザーデータや、海外通販好きのユーザーから寄せられる声を最大限に活用。今回は901名のアンケート回答を参考に商品を開発し、8月12日に15アイテムを発売しました。
2. 老舗メーカーによる高品質な生産
信頼ある老舗メーカー・株式会社ルックモードが生産を担当。さらにEC販売に特化し過剰な包装や付属品を控えることで、コストを徹底的に削減。高品質×低価格を実現しています。
3. ユーザー参加型のスピーディーな展開
BUYMAの女性会員の声を即座に反映し、今本当に求められているアイテムをスピーディーに提供。ユーザーと共創することで、よりリアルなニーズに合った商品開発が可能になります。
変化するワークスタイルへの対応
ADDEDのアイテムは、時代の変化とともに多様化する働き方にも寄り添う設計が特徴です。オフィスでも自宅でも快適に働ける「お仕事モード」の服と、休日をより充実させるオケージョン対応アイテムの両軸で展開。ワークライフバランスを重視する現代の女性に向けて、新しいファッションの選択肢を提供しています。
ユーザー自体が生む新たなビジネスチャンス
もともと「世界を買える」というコンセプトの下、C to Cプラットフォームを運営してきたBUYMA。今回、自社レーベルを立ち上げることで、これまで培ってきたデータとユーザーの声を、より直接的に「企画・販売」に生かす新たな試みをスタートしました。
インターネットを通じてユーザーの声や行動データを集めやすくなった今、企業にとってユーザーの存在そのものが付加価値になるケースが増えています。BUYMAのように、独自のユーザーベースを生かして新たなブランドを打ち出す動きは、これからの時代における大きなビジネスチャンスの一例といえるでしょう。
ADDED(アデッド)のローンチが、海外通販に精通するユーザーとの共創によってどのように成長していくのか。BUYMAが描く「新しい企画・販売のスタイル」は、ファッション業界にとどまらず、ユーザーコミュニティを活かしたビジネスの可能性を示す事例となりそうです。