コロナ 禍 アパレル を救う brista の レンタル 視点
昨今、新型コロナウイルス感染症の影響で、 洋服の廃棄ロス が生まれていて、それは深刻。各々窮地を乗り切ろうとネット企業が率先して動いています。例えば、株式会社bristaは、ネットでの衣服のレンタルを事業の柱にしていますが、先月(6月1日から6月30日)にInstagramキャンペーンをに行っています。 コロナ 禍 だから、ユーザーに外でのアパレル利用機会を連想させる工夫をして、身近な レンタル での利用を働きかけたわけです。
1. コロナ禍で深刻化するアパレルの廃棄ロス問題
新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの企業は外出自粛に伴う販売機会を失いました。アパレル業界においては、春夏用に用意していた在庫が本来売れるはずのシーズンに消化できず、結果として大量の廃棄ロスが生まれています。
これは「既存の売り方が通用しなくなった」という問題と同時に、「今後どのように大ダメージをフォローしていくのか」という課題を突きつける状況でもあります。
2. bristaのレンタル視点:新たな利用機会の創出
2-1. ネット企業のアクション
アパレル業界が苦境に立たされる中、ネットを活用した新たなビジネスモデルを模索する動きが加速しています。そうした中、株式会社bristaは、月額ポイント制の衣服レンタル事業を展開し、コロナ禍でも積極的にユーザーとの接点を増やそうと取り組んでいます。
2-2. Instagramキャンペーンの狙い
bristaは2020年6月1日~6月30日にかけて、Instagramを活用したキャンペーンを実施しました。コロナ禍で外出機会が減った今だからこそ、逆に「リアルに人と会う」時はファッションを思い切り楽しみたいという心理が高まります。
そこで、素敵な服を“スポット的”に着たいというユーザーの気持ちに寄り添い、ハッシュタグ「#bristafashion」を活用して特典をつけるなどして、レンタルのメリットを発信したのです。
2-3. レンタルのメリット
- • 着回しの幅が広がる:仕事で人前に立つ機会が多いキャリア女性にとって、SNS等で「いつも同じ服」と思われないための手段になる。
- • 購入コストを抑えられる:頻繁に着るわけではない服を、わざわざ買わずにすむ。
- • 衣服廃棄ロスの軽減:必要なときだけレンタルするため、在庫として残ってしまうリスクが抑えられる。
bristaのキャンペーンは、このようなメリットを打ち出すことで、コロナ禍でもアパレルを楽しむ機会を広げ、同時に企業側の廃棄ロス対策にもつなげる取り組みとなっています。
3. 林商店の「SAVE THE CLOTHES PROJECT」
一方、ネットを活用した取り組みとしては、林商店による「SAVE THE CLOTHES PROJECT」にも注目が集まっています。
- • コンセプト:「洋服好きによる、洋服好きのための、洋服を廃棄ロスから救う」
- • 取り組み内容:林商店の持つネット通販のノウハウを活用し、専用サイトを開設して廃棄ロスを食い止めるべく販売機会を創出。
コロナ禍での売れ残り問題を正面から取り上げ、洋服好きに対して積極的に呼びかけるこのプロジェクトは、アパレルの新たな可能性を提案するモデルケースとも言えます。
4. ネットを軸にしたこれからの展望
コロナ禍は、既存のビジネスモデルの転換を迫ると同時に、デジタルを活用して新たな販路や利用機会を生み出すチャンスでもあります。
- • レンタルサービスの拡大:bristaのように、ネットで手軽にファッションを取り入れられる仕組みは、コロナ以後の消費行動にもマッチしやすい。
- • 廃棄ロス削減の取り組み:林商店のプロジェクトのように、在庫を抱えて困っているアパレル企業を救うプラットフォームは今後さらに求められる。
廃棄ロス問題を解決するには、消費者と企業の両方が新しい選択肢を理解し、積極的に利用することが欠かせません。コロナ禍という未曾有の事態が続く中でも、ネットを活用した取り組みが未来を切り開く鍵となるでしょう。
5. 結び
コロナ禍で激減したアパレルの販売機会は、多くの企業に大きな痛手を与えました。しかし、レンタルサービスの活用や廃棄ロス削減プロジェクトによって、新たな需要喚起やロス削減が見込める可能性が広がっています。
今こそ、一人ひとりがアパレル業界の問題を意識し、「買う」だけでなく「借りる」「再流通させる」など多角的なアプローチで知恵と行動を出し合うことで、ポジティブな変化を生み出していけるのではないでしょうか。