au通信ユーザー以外も利用可能に──「au PAY スマートローン」の利用者拡大
KDDIとKDDIフィナンシャルサービス(以下、KFS)は、独自に展開している「au PAY スマートローン(旧:au WALLET スマートローン)」について、2020年5月21日よりau通信ユーザー以外にも申し込み・利用を開放すると発表した。これにより、従来はauの通信サービスを契約しているユーザーだけが利用できたローン機能を、より幅広い層が利用できるようになる。
また、最近スタートした「au PAYマーケット」の後払いサービスなどからもうかがえるように、auはもはや“通信キャリア”という枠組みを越え、金融を含めたライフスタイル全般を提供するブランドとしての位置づけを強めている。
auの金融への本格参入がもたらす変化
1. スマートフォンが「財布」になる時代
従来、銀行窓口やATMなど「リアル」な場面で現金の預け入れや借り入れをしていたが、今後はスマートフォン上でこれらの金融機能を完結させる動きがますます加速すると考えられる。
その結果、「スマホだけでお金を管理・運用し、必要なときに借りる」といったスタイルが普及することで、人々の生活スタイルや金融インフラに大きな変化が起こると見込まれる。
2. au経済圏の拡大戦略
今回の「au PAY スマートローン」の利用者拡大によって見えてくるのは、「au Pay」をきっかけにユーザーの財布をauのスマホに取り込み、金融インフラを盤石にしようとする狙いである。
従来、銀行やカード会社が担っていた機能を、自社グループ内のサービスで置き換えていくことで、au経済圏を形成し、より多くのユーザーを取り込みたいという戦略がうかがえる。
au通信ユーザー以外への開放が示す姿勢
auにとって通信キャリア事業はあくまで“基盤”であり、真の主軸は幅広い金融サービスを含むライフスタイル提供にあると捉えられる。そのため、あえてauの通信サービスを利用していない層にも「au PAY スマートローン」を開放し、同社がめざす“経済圏”の拡大を鮮明に打ち出していると考えられる。
こうした金融サービスの拡充によって、通信×金融×生活という多面的なビジネスモデルを発展させ、最終的には企業価値の向上へとつなげていく方針が見て取れる。
まとめ
- • 2020年5月21日から、「au PAY スマートローン」がauユーザー以外にも開放。
- • 金融分野への積極的な展開で、“通信キャリア”から“ライフスタイルブランド”へと進化。
- • スマートフォンが“財布”になる流れを受け、銀行やカード会社の機能をグループ内で置き換え、au経済圏を拡大。
- • au通信サービスの利用者に限定せず、多くの人々を取り込むことで、幅広い金融インフラを構築し、企業価値を高める狙い。