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メルカリShopsが示す新時代──CROSS MALL連携で広がるネットショップの可能性

フリマアプリとしてスタートした「メルカリ」は、いまや個人間取引(CtoC)だけでなく企業向けのネットショップ機能「メルカリShops」を備え、多くのユーザーを抱えるEコマースプラットフォームへと成長しました。そしてこの盛り上がりに追随するように、複数ネットショップの一元管理が可能なクラウドサービス「CROSS MALL(クロスモール)」が、メルカリShopsとの連携を強化。いよいよ商品情報の一元管理や直接出品といった機能が加わり、双方のビジネスチャンスがさらに拡大しています。

ここでは、メルカリShopsの進化の背景と、CROSS MALLとの新たな連携がもたらす可能性について解説します。

1. メルカリShopsの急成長と背景

● フリマアプリからBtoCへ発展したメルカリ

メルカリといえば2013年にフリマアプリとしてスタートし、個人間取引のイメージが強く根付いています。しかし、2021年にBtoC領域へ参入する「メルカリShops」を立ち上げ、企業がメルカリ内で商品を直接販売できる仕組みを整えました。

CtoCの大きな成功を糧に、月間2,000万人以上とされるユーザー基盤を活用しながら、BtoC企業の新たな販路として存在感を示しています。

● 拡充する機能と循環型経済

メルカリShopsは、企業が出品しやすいタイムセール・クーポン機能、CSVを使った商品管理などを続々と取り入れ、わずか数年で大きく進化。個人の売買と企業の販売が同じプラットフォーム上で行われることで、ユーザーが得た売上金を使って新しい商品を買うという循環型経済が回りやすくなっています。

● 新品商品の増加と広告事業の始動

一方、「メルカリ=中古品」というイメージを持つ人が少なくありませんが、実は新品商品取引が全体の約63%を占めるようになってきました。ファッションやグルメなど、新品を扱う出店企業が増え、さらなる利用者獲得を狙って広告機能の導入も進んでいます。

こうした背景には、楽天市場など他社ECモールのノウハウをもつ人材がメルカリに参画していることもあり、BtoC向けの販路拡大とプロモーションがスピーディに整備されているといえます。

参考:全国ECサミット2024: ネットショップの未来を切り拓く学びの集大成

2. CROSS MALLとの連携強化:商品情報の一元管理が可能に

● 注文・在庫連携から商品情報連携へ

ここに新たな動きを見せたのが「CROSS MALL」です。株式会社アイルが提供するクラウドサービスで、複数ネットショップの在庫・注文などを一元管理できることから、多くのEC事業者のバックヤードを支えてきました。

これまでも「メルカリShops」とは注文・在庫情報の連携を実現していましたが、2024年6月、ついに商品情報の連携も開始。CROSS MALLで登録・編集した商品データを、直接メルカリShopsへ出品できるようになりました。

● 業務効率化と新規チャネル開拓の後押し

CROSS MALLを使えば、一度商品情報を登録・編集すれば、そのままメルカリShopsへ出品できるため、プラットフォームごとにデータを二重管理する手間を大幅に削減できます。

「新たにメルカリShopsに参入したいけど、商品管理が面倒」と感じていたEC事業者にとっても、既存のCROSS MALL運用を活かしてスムーズに新規販路を開拓できるメリットがあります。実質、バックヤード業務に大きな変更なく、メルカリShopsへの出店を検討できるため、より多くの企業が新たな市場に挑戦しやすくなるわけです。

関連記事:あの店が高評価な理由は手厚いだけではない。一元管理システムはネットショップの影の立役者

● BACKYARD FES. などのバックヤード支援も展開

CROSS MALLは、ただシステムを提供するだけでなく、ネットショップの“バックヤード”を盛り上げる活動も行っています。イベント「BACKYARD FES.」や「BACKYARD AWARD」、情報発信メディア「B.Y」などを通じて、ネットショップ業界の裏方業務の価値を高める取り組みを積極的に実施。

この姿勢とメルカリShopsの手軽さが合わさり、新たなマーケット創造の流れに拍車をかけるでしょう。

3. 新しいマーケットをめざすCROSS MALLとメルカリShops

● 既存ECからメルカリShopsへ拡張する波

楽天市場やAmazonなど、既存の大規模ECモールで成功を収めた企業が、さらなる売上拡大や新規顧客獲得を狙ってメルカリShopsに出店する動きが広がっています。この流れを支えているのが、CROSS MALLのような一元管理ツールです。

既存モールと同じバックヤード管理で出品できるため、負担は最小限。しかも、メルカリならではの2,000万人以上という巨大ユーザー層にリーチできるのが最大の魅力です。

● 時代を映し出す連携の意味

企業にとって、新たな販路を獲得するチャンスは常に模索すべき重要課題です。メルカリShopsは“フリマの延長”だけではなく、本格的にBtoC市場を取りに行く大きなプレイヤーになりつつあります。

そしてCROSS MALLのような、一元管理を得意とするサービスがそこに“乗っかる”ことで、ネットショップの運営者にとってはプラットフォーム追加のハードルが下がり、結果的に競合が増すEC市場をさらに活性化していく──この動きこそが、いまの時代のダイナミズムを映し出しているのです。

【まとめ】

メルカリShopsは、CtoCの成功からBtoCの市場拡大へと巧みにステップアップし、既存のECモールと競い合う存在へ成長してきました。その潜在力を支えるのが巨大なユーザー基盤と、循環型経済のしくみ。さらに企業向けの広告施策や管理機能を整備することで、ますます拡張が進んでいます。

そこにCROSS MALLが、注文・在庫・商品情報の一元管理を提供する形で連携強化。多店舗展開を目指すEC事業者の運用効率化を後押ししつつ、新しい販路であるメルカリShopsへスムーズに参入できる道筋を示しました。

ネットショップの可能性はこれからも広がり続けます。EC事業者は、メルカリShopsのような新興プラットフォームとCROSS MALLのような一元管理サービスを活用し、さらなる市場獲得に挑戦するタイミングを迎えているといえるでしょう。

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