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楽天 日本郵便 連携 が 経済圏 の弾みに 新会社発表

 デジタル化と言われるが、大事なのはデジタルに伴い関連するインフラを含めてサービスとしての質をどれだけ高めるか。 楽天 と 日本郵便 の業務資本提携はそこにあるわけだが、物流に関して、具体的な内容が徐々に見えてきた。先ほど記者会見があり、両社は共同出資により、新会社「JP楽天ロジスティクス」を7月に設立することを明らかにして、下記の内容を触れた。僕が思うに、これは 経済圏 としての強みを発揮する要因にもなり得るなと思った。

 楽天は「ワンデリバリー構想」以降、物流への投資は積極的。自らその物流拠点を保有しているが、現在稼働している拠点は全て「JP楽天ロジスティクス」に移行して、日本郵便の配送網を密に紐付けて、この会社が物流のDX推進を図るプラットフォームとなるわけだ。

 純粋に考えて、日本郵便には大型荷物トラック約1500台、小型荷物トラック2700台、郵便局2.4万局など、全国津々浦々を結ぶ配送網があるわけで、デジタル化が進む物流環境の中で、物流拠点と連携させて、生産性と利便性の両面から向上に寄与するわけである。

 物流拠点は新会社としても増加させる予定で、伴って取扱荷量は2022年までには2億個、2025年までには3〜5億個まで拡大していく見込みである。

 いうまでもなく物流拠点と配送網がシームレスに繋ぎ合わせれば、届けるまでのリードタイムが短縮される。当日配送が可能となって、翌日配送できるエリアも拡大する事となり、通販としての商品の幅も広がる。

ソフトとハードの両面で光る連携のメリット

 加えて、これらハード面だけではなく、アプリ開発を行い、受取ニーズに柔軟に答えていけるようにしていく。物流拠点と配送網が密に連携しているので、お客様の声をダイレクトに反映しやすくなるので、アプリ開発は意味を為す。いくら、これらのソフトウェアを開発しようとも、ハード面の強化がなければ、成立しない。両社連携の真骨頂である。

 今は具体的に言及していなかったけれど、恐らく、これは楽天市場の話にとどまることないと思っている。きっと、「楽天ファッション」などリアルとネットの融合においても、発揮されるはず。この物流での強い連携におけるメリットが、価格や利便性などの部分で活かされ、垣根を超えた商売のやり取りを加速化させて、それが進むほど、利用するブランドなどの利益率を高めることはありそうだ。

 思うに、語弊を恐れず言えば、物流ってそれ自体は地味。それは無意識に当たり前に存在するものって捉えられがちだからで、僕は物流は何かとセットになって初めて一つの成果だと思っている。仮に、大手百貨店の物流を全般、合併会社が担い、ネットとリアルの垣根を超える、などだったりすれば脚光を浴びるだろうが、ただ「利便性が向上する」だけだと世間におけるインパクトは小さい。

 つまり大事なのは、その機能を伝えることではなく、それによって何が変わるかという俯瞰的な目線がこの2社には必要かな、ということを会見を聞きながら思ったわけだ。でも、僕は大きい一歩だと思う。

 リアルでハードの部分にネット企業の血が入り、社会を動かすというのだから。その物流が社会のインフラを担っていけば、例えば「オンライン診療」に進出して、処方箋を何らかJP楽天の物流インフラで届けますといったようなことだってできないことはないはず。この連携には派手さはないけど、それ自体が生活する人との関係をネット以上に密にもたらして、彼らの経済圏を支える強みになると思うのだ。

 今日はこの辺で。

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