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ネットショップ集客の新潮流:Googleを活用した注文数が約5倍に拡大する背景とは

今やオンラインでの販売戦略は多種多様ですが、SNSや既存の広告枠だけでは顧客獲得が伸び悩むケースも増えています。そうした中、STORESが提供する「STORES ネットショップ」では、Googleの無料リスティング枠を活用できる「Google で集客」機能を通じた月間注文数が、前年同月比で約5倍に増加したと公表しました。これは、ビジネス環境の変化と新規顧客獲得の難しさが高まるなか、「SNS以外の集客経路」を求める事業者の動きを象徴するものといえそうです。以下では、このデータから見えてくる現在のネットショップ運営を取り巻く状況を客観的に整理します。

1:月間注文数が約5倍に伸長した「Google で集客」の実態

STORESの「Google で集客」機能とは、Google マーチャントセンターへ商品情報を自動連携させることで、Google検索やショッピングタブなどの「無料リスティング枠」に商品を掲載できる仕組みを指します。

2023年から本格提供開始

STORESが2023年に正式にリリースしたこの機能を用いた注文数は、2024年4月時点で前年同月比約5倍という飛躍を示しました。

SNS以外での新規顧客獲得

SNSを中心とした集客に比べ、検索から直接商品を見つける顧客との接点が増える点が特徴。価格や商品情報を具体的に探しているユーザーにリーチしやすいと考えられます。

2:アパレルが最多、幅広い業種に波及

同機能を経由して購入したユーザーの業種別比率では、アパレルに分類されるストア(紳士用品や婦人用品など)が最多となり、次いで日用品・生活雑貨、玩具・ホビー、食品(食料品)が続きます。

「アパレル」強し

オンラインショッピングでアパレルを購入する層はすでに厚く、検索を通じて特定のアイテムを求めるユーザーが多いことが背景にあると考えられます。

日用品や食品など生活分野も伸長

リアル店舗で購入するイメージの強い日用品や食品でも、オンライン購入が定着しつつある現代の消費動向を反映する形で伸びを見せています。

3:デジタルマーケティングの選択肢が増える今、求められる戦略とは

今回の約5倍という伸びは、単なる「機能の良さ」だけでなく、消費者行動の変化や検索エンジンでの商品探しが当たり前になりつつある現状を映すものともいえます。

検索行動の「ショッピング化」

消費者は何か買いたいものがあるときに、まず検索エンジンで情報を探すようになりました。SNSなどでの衝動的な購買だけでなく、より具体的な商品名やジャンルを検索するユーザーが増加しているのが特徴です。

SNSと検索を組み合わせた複合的アプローチ

新規顧客を獲得するためには、SNSの拡散力に加え、検索による比較・検討ユーザーへのリーチが欠かせなくなっています。

コメントに見る今後の展望

STORES 株式会社 リテール法人部門 事業推進グループ 営業企画チームの桂 光用氏によれば、「SNSなどではリーチしきれなかった新規顧客との接点」創出がポイントとのこと。実際にアパレル、インテリア、食品など幅広い商品ジャンルで利用事業者が増え、注文数の伸びを後押ししているといいます。今後もSNSだけに頼るのではなく、検索などの他チャネルを使った複合的な集客が求められるでしょう。

まとめ

ネットショップ事業者にとって「新規顧客をどう獲得するか」は常に大きなテーマです。今回の「Google で集客」機能を活用した月間注文数約5倍という事例は、検索エンジンを活用した集客が大きな可能性を秘めていることを改めて示しています。SNSや従来の広告だけでは到達できない顧客層との接点を作るには、オンライン上での多方面への露出が鍵。今後のネットショップ運営においては、検索、SNS、広告枠を含めた多チャネル型のマーケティング戦略がますます重要になっていくと考えられます。

参考:STORESが「Google で集客」機能を提供開始──小規模事業者にも広がる“次世代集客”の可能性

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