不正注文検知「O-PLUX(オープラックス)」チャットボット「qualva(クオルバ)」連携
近年、EC市場の拡大とともにD2Cやサブスク型ビジネスなどが急速に増え、チャットボットを活用したオンライン接客も一般化してきました。一方で、チャットフォームを経由したアフィリエイト報酬狙いの不正注文や、悪質転売などの被害も顕在化しています。
こうした状況を受けて、かっこ社が提供する不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」と、新規顧客獲得に特化したチャットボットツール「qualva(クオルバ)」とが連携を開始しました。
qualva(クオルバ)とは
qualvaは、フォームの入力ミスや離脱を減らしながら、新規顧客とのコミュニケーションを最適化するチャットボットサービスです。対話型のセキュアな電子決済機能をはじめ、資料請求や予約手続きなど、多岐にわたる操作をスムーズに行えるのが特長です。
また、フォーム入力の途中でユーザーが離脱した場合にSMSで通知を送る“カゴ落ちSMS”機能など、独自機能を豊富に備えており、近年需要が高まっているチャットコマースやオンライン接客への対応も強化しています。
O-PLUX(オープラックス)とは
O-PLUXは、注文データを解析して不正リスクを判定するサービスです。データサイエンスを活用した独自ロジックにより、クレジットカードのなりすまし注文や不正転売、後払い未払いなどをリアルタイムに検知・ブロックできると定評があります。さらに、審査業務の自動化にも貢献するため、担当者による目視審査や電話・メールでの本人確認といった負担を大幅に軽減できます。
連携の背景とメリット
コロナ禍以降、オンラインショッピングが一気に拡大し、顧客との“対話型”のやり取りを重視するEC事業者が増加しました。しかし、不正注文対策ツールとチャットボットが連携していないケースも多く、アフィリエイト不正や悪質転売への対処が追いつかない現状が課題となっていました。
今回の連携により、qualvaを導入しているEC事業者は、O-PLUXの高度な不正検知機能を簡単に利用できるようになります。チャットフォーム上の注文データがリアルタイムに審査されるため、住所確認や本人確認の手作業を大幅に削減できるだけでなく、
- • 電話番号の疎通情報
- • 空き室情報
- • 過去の不正傾向
といった幅広い項目を活用し、高精度な不正対策を実施できます。
今後の展望
EC事業者が効率的に新規顧客を獲得しつつ、不正注文や悪質転売被害を抑えることは、ネット通販市場が成熟期を迎える今こそ重要性を増しています。今回の「qualva」と「O-PLUX」の連携によって、チャットボット経由の注文であってもリアルタイムで審査を行い、オペレーションコストの削減と売上の最大化を同時に実現する道が開けます。
今後はECシステム(ショッピングカート)との連携強化や、AIを活用したさらなる審査精度の向上が期待されており、D2Cをはじめとする多様なEC事業者にとって、より安心で効率的なオンライン取引環境が整っていくでしょう。