「Omni Hub」が新機能を公開――Shopifyで構築したオンラインストアの会員情報をスマレジに連携
「Omni Hub(オムニハブ)」が、Shopifyのオンラインストア上で蓄積された顧客データをスマレジ(店舗POS)に連携できる新機能を公開しました。例えば、「会員ランク」や「生年月日」など、オンラインストアで登録された情報を店舗スタッフも把握できるようになり、オンラインとオフラインをシームレスにつなぐサービス提供を可能にします。
Omni Hub(オムニハブ)とは?
「Omni Hub」は、オムニチャネルでの顧客体験を向上させるためのアプリです。初期費用なし・開発不要で、Shopifyで構築したオンラインストアとスマレジの顧客情報を一元管理。オンラインとオフライン双方でポイント施策の共通化やメッセージ配信などを簡単に実施できるよう設計されています。これにより、購買データや顧客情報を活用し、顧客ロイヤルティの向上、そして売上アップを実現します。
新機能のポイント:Shopifyの「会員情報」をスマレジへ連携
今回のアップデートで、Shopifyのオンラインストアに蓄積された「会員情報」をスマレジ側に連携することが可能になりました。具体的には以下のようなケースで活用が期待できます。
• 会員ランクの活用
店舗に来店した顧客の会員ランクを把握し、ランク別特典やノベルティをその場で提供。オンライン上での購買行動を実店舗のサービスにも反映させることで、高い顧客満足度を得ることができます。
• 年齢確認
酒類やたばこなどの年齢制限商品の販売時、オンラインストアで登録された生年月日情報をもとにスムーズに年齢確認を行えます。書類提出などの二度手間を省きながら厳格なコンプライアンス対応を実現できます。
• 誕生日情報の活用
来店客の誕生月や誕生日を店舗スタッフが把握。誕生月キャンペーンやパーソナライズした接客で、顧客体験の質を高めると同時に、リピート率向上や追加購入につなげることができます。
事業者にとっての魅力とは?
1. オンラインとオフラインの融合による顧客満足度向上
オンラインストアと店舗の垣根をなくし、どのチャネルでも同じランク・ポイント・顧客ステータスを活用できます。顧客は一貫したサービスを受けられるため満足度が向上し、結果的にリピート率アップやクチコミ効果も期待できます。
2. レジを起点とした新たな顧客体験の創出
店舗スタッフがPOS(スマレジ)からオンラインの会員情報を参照できるようになることで、レジ自体がオムニチャネル施策のハブとして機能します。たとえば「オンラインで〇〇を買っていただいたお客さまには、追加クーポンをレジでお渡しする」といった具合に、リアルタイムなデータ連携を生かした新たな接客スタイルを展開できます。
3. マーケティング施策の高度化
一元化された顧客データを活用すれば、緻密なセグメントマーケティングやパーソナライズされたプロモーションを実施しやすくなります。オンラインストアの購入履歴と店舗での購買データを掛け合わせることで、より正確な顧客分析が可能に。新規顧客獲得や休眠顧客の掘り起こしなど、さまざまなマーケティング施策に活かせます。
4. 顧客ロイヤルティの強化と売上増加
会員ランクやポイント、クーポンをオンライン・オフラインで統合管理することで、顧客ロイヤルティが自然と高まり、売上の底上げにつながります。特に競合の多いEC業界で、店舗体験との組み合わせを差別化要素にし、継続的な売上拡大を見込むことができます。
レジを起点に、オムニチャネルがもっと広がる
今回の新機能によって、スマレジを活用している店舗は、単なるレジ機能を超えたオムニチャネルの“拠点”となる可能性を秘めています。顧客はオンライン・オフラインを行き来しながら、どこでも同じランク・ポイント・サービスを受けられる。事業者にとっては、それを一元管理し、さらに深い顧客理解と接客に生かすことで、店舗経営の新たなステージに踏み出せるわけです。
オフライン店舗とオンラインストアが連動して、顧客の行動データを相互に活用できる環境は、これからの小売・飲食業界においてますます重要になります。今回のアップデートを機に、ぜひ「Omni Hub」で未来志向のオムニチャネル戦略を始動してみてはいかがでしょうか。
参考記事:
「Omni Hub」は、販売現場のフロントラインであるレジを大きくアップデートし、オンラインとの融合による新たなサービス体験を生み出します。店舗の未来を切り拓く鍵になるかもしれません。今こそ、オムニチャネルを次のステージへと進める絶好の機会です。